朝からの疲労・倦怠感、立ち眩み(40代・男性)

1年程前から疲れやだるさが続いているとご相談がありました。
午前中が特につらく、なかなか朝起きられない、身体を動かすとすぐに疲れてしまうといった症状があります。

また冷え性やのぼせ、立ち眩みといった症状もあります。

もともと季節の変わり目に体調を崩しやすかったり、軽い立ち眩みを感じる事はありましたが、長い間熱心にスポーツに取り組んできており、けっして運動不足というわけではありません。

そのスポーツも体調不良が長引くために、しばらく中断しているとの事です。

原因不明の疲労・倦怠感に対しては、脾虚(胃腸の消化能力の低下)がベースにあるもの、肝臓の解毒能力の低下によるもの、自律神経のバランスの乱れによるなどに大別して考えます。

この方の場合は、起床時からの倦怠感や立ち眩み、のぼせなどの症状から、肉体的な疲労というよりは自律神経の乱れが疲労・倦怠感に大きく影響していると思われました。

自律神経の働きの乱れから血圧を安定させる作用が低下をすると、頭部への血流が低下して脳内貧血となり、立ち眩みや倦怠感、朝起きるのがつらいといった症状が現れやすくなってしまいます。

東洋医学的には、胃内停水(身体の中の余分な水)が原因となり、気の巡りが悪くなっているようです。

そのため気の発散作用と利水作用を併せ持つ漢方薬で、脳内貧血の改善作用があるとされるものをお出ししました。

まだ漢方薬の服用を開始して10日目ですが、初日に服用を開始した直後から身体が温まる感じがあり、翌日から朝起きるのがだいぶ楽になっているご様子です。立ち眩みやのぼせも起きる事が無くなってきています。

漢方薬が合えば比較的改善が早く進むだろうと予想はしていましたが、思った以上の効果が出ているようです。

この調子で体調が安定して、早くスポーツが再開できるように取り組んでいきたいと思います。

この方の漢方薬代金 2週間あたり 気と水に対する漢方薬 4900円 補助剤 3220円(税別)(代金は症状・体質により異なります)