逆流性食道炎とは
逆流性食道炎は、下部食道括約筋など食道を逆流から守る仕組みが弱まるか、胃酸が増えすぎ、胃液や胃の内容物が逆流するために起こります。
もともと日本人には少ない病気でしたが、食生活の変化などにより逆流性食道炎になる方が増えています。
また食生活の変化に加えて、ストレスや生活習慣の乱れも原因になると考えられています。
逆流性食道炎の主な症状
〇胸焼け、胸の痛み
〇胃もたれ、胃の膨満感(お腹の張り)
〇げっぷが頻繁に出る。
〇口の中の苦み、酸っぱい
〇おならが頻繁に出る
〇口臭
逆流性食道炎の主な原因
〇脂物、油物の摂り過ぎ
〇アルコールの過飲
〇ストレスによる胃酸過多
〇胃を圧迫するような姿勢、猫背
上記の要因に、体質的な胃の弱さが関係して起こると考えられます。
逆流性食道炎に対する漢方治療
逆流性食道炎の多くは、漢方では「胃熱」と呼ばれる状態になっている事が多いです。
この胃にこもった熱が、胸焼けやげっぷ、胃もたれ、口臭の原因になります。
消化を助け、胃熱を鎮める作用のある漢方薬で改善するケースが非常に多いです。
症状によっては胃の内容物の逆流を防ぐ、食道の蠕動運動を高める生薬が含まれた漢方薬を併用します。
また胆汁の分泌、流れが悪く、脂物・油物の消化が充分に出来ない事で上記症状が起きる事もあります。
そのようなケースでは、利胆作用のある漢方薬で改善に取り組みます。
基本的には胃の機能を整える漢方薬で改善出来る事が殆どですが、背後に強いストレスが潜んでいる時には、ストレスに対する漢方薬を併用することで改善効果が高くなります。
漢方改善症例
50代・男性
5カ月前から、食後の胸焼け、胃もたれ、胃の張りが起きるようになり、「逆流性食道炎」と診断を受けています。
もともと脂っこい食べ物やお酒が好きで、良く摂取していたとの事です。
胃熱に対する漢方薬をお出しして、食事に気を付け、緑の野菜を多く食べるようにお伝えしました。
積極的に食養生に取り組んで頂いた事もあり、漢方薬の服用から2週間後には大幅な症状の改善がみられました。
1カ月後には、殆ど症状が起きる事は無くなりました。
この方の漢方薬代金 1日あたり400円(税別)
40代・男性
3年前から胃の不調が続いており、病院では「胃炎」「逆流性食道炎」と診断を受けています。
主な症状としては、胸焼け、げっぷ、口の中の苦みなどがあります。
食べられる量も減ってしまい、体重もかなり落ちてしまいました。
胃熱に対する漢方薬と、胆汁に対する煎じ茶をお出ししました。
服用を開始して1カ月後には、数回胸焼けはありましたが、胃の調子が良くなってきたようです。
3カ月後には、殆ど症状が起きる事は無くなり、食べられる量も増えたため体重も少しずつ戻ってきました。
この方の漢方薬代金 1日あたり500円(税別)
40代・男性
2週間ほど前から、胃のムカムカ、食欲不振、食後の胃もたれ、胃の内容物の逆流、げっぷなどの症状が起きるようになりました。
少し軟便気味にもなっています。
しばらく様子をみていましたが、段々と症状が悪化してきたようです。
病院で診断を受けたわけではありませんが、症状的には「逆流性食道炎」のように思われました。
2種類の漢方薬を組み合わせてお出しして、油物の摂取を控えるようにお伝えしました。
5日ほど服用を続けたところで、胃の不調は消失しました。
2週間服用を続けて頂き、胃に対する漢方治療を終了しました。
一時的な症状なら、短期間の服用で症状が消失する事も多いです。
ただしこの方のように段々と悪化してくるケースでは、そこから症状が長引き慢性化する事があります。
早めに漢方薬を服用する事で、症状の慢性化を防止する効果もあります。
この方の漢方薬代金 1日あたり600円(税別)
脂物、油物の摂り過ぎや、アルコールの過飲を控えるという食養生は必要ですが、逆流性食道炎は漢方薬で非常に効果の出易い疾患です。
得意分野のひとつと言って良いと思います。
直接ご来店頂くのが一番望ましいのですが、遠方や事情で来店が難しい方にも対応しています。
まずは電話(0598-30-6525)かメールでご連絡下さい。