漢方薬の良いところ

原因部分を改善する

漢方薬はお困りの症状がおきてしまう東洋医学の体質や原因部分を改善していきます。

 

そのため西洋医学では症状を抑える対症療法しか方法が無い疾患でも、多くの場合は症状の改善だけではなく再発しない根治の状態まで改善する事が可能です。

 

またご相談の症状以外にも同じ原因からおこる別の症状も一緒に改善したり、体調全体が良くなる事も多くあります。

未病を治す

漢方薬で体質の弱点を改善する事で、そのままにしておけば近いうちに起こってしまうであろう病気を防ぐ働きがあります。この事を東洋医学では未病を治すと表現しています。

無理な負担がかからない

漢方薬には正常化作用という働きがあります。例えば西洋薬の利尿剤は、飲むと誰でも尿量が増えます。そのため必要以上に水分を排出する事で身体に負担がかかってしまう事もあります。

 

一方利水作用のある漢方薬は身体から無理に水分を排出するのでは無く、不要な水分、部分的に余っている水分のみを排出する働きがあります。

 

高血圧の漢方薬も血圧が上がる東洋医学での原因部分を改善する事で、無理なくその人の適正な血圧まで下げ、血圧が高いために起こっていた様々な症状を改善する事が出来ます。

 

また原因部分が改善して血圧の状態が安定すれば、漢方薬の服用を止めても再び血圧が上がりだす可能性は極めて低いです。

西洋薬と併用出来る

多くの方がすでに病院にかかり薬を服用していると思います。病院の薬と服用時間をあけて頂ければ、基本的に漢方薬との併用に問題はありません。病院の薬の副作用を軽減する場合もあります。

 

ただしワーファリンなどの血流を良くする薬を飲んでいる場合は、漢方薬の活血剤を使えない場合もありますので、初診の際に服用薬を教えて頂ければと思います。

漢方薬治療で大切なこと

じっくり取り組む

漢方薬は体質の根本から改善させていくので、慢性病の場合、効果を実感するまでに時間がかかることがあります。

 

また数日で効果を実感する場合でも、途中でしばらく改善が停滞したように感じる事もあります。漢方薬はゆっくりじっくり効いてきます。まず3か月間は漢方薬を忘れずに飲んで養生をしてみて下さい。

日頃の生活習慣を改善する(養生する)

東洋医学では病気を治すのに薬が3割、養生7割といわれるぐらい養生が大切です。

 

ウイルスや外傷、遺伝的なものなど自分ではどうにも出来ないものは別として、慢性疾患は毎日の食事や睡眠、仕事と休息のバランスなどの生活習慣の積み重ねで起こる事が多くあります。

 

必要と判断した場合は養生法のアドバイスを行っていますので、漢方治療をきっかけに毎日の生活習慣を見直して頂けると、改善のスピードも速くなります。

根治まで取り組む

ある程度症状が軽くなると飲み忘れが増えたり、服用を止めてしまう方がいます。

 

原因部分が改善する前に服用を止めてしまうと、また症状がぶり返してしまう事がとても多くあります。

 

漢方薬が必要でなくなったと判断すればお伝えしますので、出来れば最後まで治療にお付き合い頂ければと思います。