漢方改善症例
〇頚椎症(40代・男性)
半年前から右手のしびれが気になるようになり、「頚椎症」と診断を受けています。
神経内科で処方された薬を半年間服用しましたが、症状に変化が無いため漢方相談に来店されました。
症状の出方から、頚椎症に対して1種類の漢方薬をお出ししました。
また早く改善するように、ツボへの刺激も併用しました。
漢方薬の服用を始めて1カ月後には、殆どしびれを感じなくなりました。
その後は一時的に軽いしびれがぶり返した時期もありましたが、3カ月後には完全に症状が消失しました。
症状消失後も再発防止のためにしばらく服用を続けて頂き、服用期間半年で漢方治療を終了しました。
この方の漢方薬代金 1日あたり400円
〇頚椎椎間板ヘルニア(40代・女性)
1ヵ月前から首から肩にかけての強い痛みと、左腕の痛みが起きるようになりました。
整形外科で処方された鎮痛剤の服用とトリガーポイント注射も数回受けましたが、痛みに変化がないため来店されました。
仕事が事務職のため、痛みによって大きな支障が出ています。
症状の出方から2種類の漢方薬を併用して飲んで頂く事にしました。
また改善効果を高めるために、ツボへの刺激を併用しました。
漢方薬の服用を開始すると、20日後には痛みが2~4割に軽減しました。
まだ日によって痛みに波があるようです。
40日後には痛みが1~2割に軽減して、痛みが無い日も出てきました。
そこからしばらく横ばいの状態が続きましたが、4カ月後にはほぼ痛みは消失しました。
その後も再発防止の目的で、漢方薬の量を減らしながら服用を続けて頂き、服用期間7カ月で漢方治療を終了しました。
この方の漢方薬代金 1日あたり600円
頚椎症とは
頚椎(首の骨)の変形により、頚部の痛みや腕の痛み、しびれなどの症状が起きる事を総称して頚椎症と呼びます。
加齢による頚椎、椎間板の変形や靭帯が硬くなる事などが主な原因です。
ただし頚椎の変形は加齢に伴い誰にでも生じるため、変形自体は病気ではありません。
変形に伴い神経根や脊髄が圧迫されて、痛みやしびれの症状が出て初めて病気と診断されます。
圧迫される部位によって、頚椎症性神経根症と頚椎症性脊髄症に診断名が分かれ、症状の出方も異なります。
頚椎症性神経根症
頚椎の変形により神経根が圧迫される事で、主に片側に痛みやしびれ、脱力感が生じます。
〇頚部の痛み
頚の後ろ側に痛みが出ます。また頚を後ろにそらすと痛みやしびれが増強される傾向があります。
〇腕のしびれ、脱力感
主に片側の腕にしびれや脱力を生じます。
〇腕の知覚障害
頚部から手指にかけて知覚障害が生じる事があります。
頚椎症性脊髄症
脊柱管にある脊髄が圧迫され、四肢に痛みやしびれ、運動障害を生じます。
手のしびれや歩行困難などから始まり、進行すると四肢の感覚異常や手指の細かい作業が難しくなり、重度になると膀胱直腸障害が生じる事もあります。
〇頚部の痛み
頚の後ろ側に痛みが出ます。また頚を後ろにそらすと痛みやしびれが増強される傾向があります。
〇腕及び足のしびれ感、感覚異常
左右両方の腕、足にしびれ感や感覚異常といった症状が生じます。
〇手足の知覚障害
手足の知覚障害や手先の細かい作業が不自由になる事があります。
〇歩行障害
足を前に出しにくい、速く歩けない、歩行がぎこちなくなる、階段を降りるのが怖くなるなどの症状が生じる場合もあります。
〇膀胱直腸障害
排泄の機能が障害されることがあります。
頚椎症の治療法
非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)が主に用いられます。
また整形外科では、ホットパックを用いて温めたり、牽引やマッサージ、ストレッチなどを行なう事もあります。
痛みが強い場合は、ブロック注射による局所麻酔で痛みを麻痺させる事もあります。
重度の場合は、手術が選択される事もあります。
ただしいずれも対症療法に過ぎないため、一時的に楽になっても効果が持続しない事が多いようです。
また手術は成功したにもかかわらず、症状に大きな変化が無く、辛い状態が続くケースもあります。
頚椎症に対する漢方薬
あまりイメージは無いかもしれませんが、関節痛や神経痛、痛みは漢方薬の得意分野の一つです。
漢方の世界では、伝統的に水毒に対する漢方薬で、頚椎症や頚椎ヘルニアによる痛みやしびれに対応してきました。
水毒とは、ミネラル、関節・骨の正常化を含んだ概念です。また症状の出方によっては血流を改善する漢方薬を用いる事もあります。
頚椎症で問題になるのは、頚椎の変形によって生じる痛みやしびれです。
変形自体は、ある程度の年齢に達すれば誰にでも生じます。
また大きな変形があるにも関わらず、何も症状がなく、不自由なく生活している方も少なくありません。
逆に軽度の変形にも関わらず、強い症状として現れる方もいます。
頚椎の変形が周囲に与える影響を改善して、正常化させる事が一番大切です。
漢方薬は頚椎の変形によって生じる、周辺への影響を正常化させる作用があります。
漢方薬を服用して変形した関節がすっかり元に戻るという事はまれにしか起きませんが、変形した関節が与える悪影響を改善してバランスのとれた状態にします。
その結果、つらい痛みやしびれ、重だるさといった症状が消失する事を多く経験しています。
また一度きちんと漢方治療を行いバランスの取れた状態で安定すれば、よほど再び負担を掛け続けない限りは症状の再発の可能性も低くなります。
直接ご来店頂くのが一番望ましいのですが、遠方や事情で来店が難しい方にも対応しています。
まずは電話(0598-30-6525)かメールでご連絡下さい。