黄斑変性症とは
網膜の中心にある黄斑が、年齢を重ねる事で老化、変質する病気です。
黄斑変性症になると視力の低下、ゆがんで見える、視野の中心が欠ける、暗くなるといった症状が出てしまいます。
かつてはそれほど多い病気ではありませんでしたが、高齢化に伴い増加傾向にあります。
黄斑変性症の種類
「滲出型」と「萎縮型」に分けられます。
萎縮型黄斑変性症
黄斑の組織が加齢とともに徐々に萎縮する病気です。
症状はゆっくりと進行し、急激に視力が低下することはありません。
滲出型黄斑変性症
網膜にある毛細血管が詰まり血液が流れなくなると、酸素と栄養が不足するために新しい血管(新生血管)を作ります。
ただしこの「新生血管」は、正常の血管とは異なり非常に脆いために、血液の成分を漏出させたり、すぐに破れて出血してしまいます。
それによって黄斑部で浮腫が生じ、ものが歪んで見えたり、視力の低下を生じさせます。
さらに黄斑部の網膜が障害されると、視野の中心が見えなくなります。
萎縮型に比べて滲出型の方が、進行が早く症状も強く現れる事が多いです。
そして滲出型黄斑変性症に対して、漢方薬が有効に作用する事が非常に多いです。
黄斑変性症に対する漢方薬
漢方薬では、充血、出血、炎症を抑制して、乾かす作用のあるものが使われる事が多いです。
また止血作用と血流を改善する作用を併せ持つ漢方薬を併用する事もあります。
漢方治療で、中心部の歪みが改善されたり、視力の低下が改善されたという症例は多く報告されています。
お困りの方はご相談頂ければと思います。