間質性膀胱炎に漢方薬

間質性膀胱炎の症状と原因|漢方薬による改善症例

間質性膀胱炎は、頻尿や残尿感、排尿痛、膀胱の痛みなどを特徴とする慢性的な膀胱疾患です。

一般的な細菌性膀胱炎とは異なり、尿検査で細菌感染が確認されないにもかかわらず、膀胱の不快な症状が続くことが特徴です。

 

病院で治療を受けても改善がみられなかったり、原因がはっきりしないまま症状に悩まされている方も少なくありません。

当店では、間質性膀胱炎による痛み、頻尿、違和感などの症状に対して、一人ひとりの体質や症状の状態を考慮しながら漢方相談を行っています。

間質性膀胱炎とは

間質性膀胱炎は、膀胱に慢性的な痛みや不快感を生じる疾患です。

主な症状として、頻尿、残尿感、排尿痛、膀胱の違和感、尿が溜まったときの下腹部痛などがあります。

一般的な膀胱炎では細菌感染が確認されますが、間質性膀胱炎では尿検査で細菌感染が認められないことが特徴です。

間質性膀胱炎の主な症状

間質性膀胱炎では主に次のような症状がみられます。

  • 頻尿
  • 残尿感
  • 排尿痛
  • 膀胱の痛み
  • 膀胱の違和感
  • 下腹部痛
  • 外陰部痛
  • 蓄尿時の痛み
  • 排尿後の不快感など

症状の表れ方には個人差があります。

間質性膀胱炎の原因

間質性膀胱炎は細菌感染による病気ではありません。

そのため、抗生物質を服用しても十分な改善がみられないことがあります。

また、検査を受けても尿そのものには異常が認められないことがほとんどです。

近年では、膀胱粘膜のバリア機能が低下し、慢性的な炎症や組織障害が生じることが関与していると考えられています。

ただし、なぜ慢性的な炎症が起こるのかという根本的な原因については、まだ十分には解明されていません。

間質性膀胱炎に対する漢方治療

西洋医学では原因が明確でない場合でも、東洋医学では体質的な傾向や症状の特徴から改善を目指します。

膀胱症状が続く背景にあると考えられる、東洋医学的な原因(寒熱のバランスの乱れ、気・血・水の偏りなど)を整えることで、症状の改善や再発予防につながる可能性があります。

 

大切なのは、一人ひとりの体質的傾向や病態に適した漢方薬を服用することです。

当店では糸練功(しれんこう/筋力反射テスト)という特殊な技術を用い、一人ひとりのお身体の状態に適した漢方薬をご提案できるように取り組んでいます。

 

間質性膀胱炎、無菌性の膀胱炎症状でお困りの方はご相談ください。

 

直接ご来店いただくのが望ましいですが、遠方にお住まいやご事情で来店が難しい方にも対応しています。
まずは電話(0598-30-6525)またはメールでご連絡ください。

間質性膀胱炎の漢方改善症例

【症例1】50代・女性 
外陰部の違和感・痛みと下腹部に刺し込むような強い痛みがあり、病院で受けた「膀胱水圧拡張術」で点状出血が確認されたため「間質性膀胱炎」と診断されました。膀胱水圧拡張術及び電気凝固術を受けられたものの、症状が改善しないため、漢方相談に来店されました。

 

強い痛みが一日中続き、鎮痛剤も効果があまりないため、心身ともにかなり消耗をされているように感じました。

 

体質的な傾向や症状の出方、糸練功(しれんこう 筋力反射テスト)の反応から膀胱に対する2種類の漢方薬をお出ししました。

漢方薬の服用を始めて1カ月後には、大幅な症状の改善が見られました。下腹部の刺し込むような痛みはなくなり、外陰部の痛みもかなり軽減されました。まだ違和感は残っていますが、それも少しだけ軽くなったようです。

 

服用開始3カ月後
痛みのために仕事を辞めていましたが、アルバイトとして再開することができました。
下腹部や外陰部の痛みは消失しています。仕事中などは忘れていますが、空いた時間などでは膀胱のことを気にしてしまいます。排尿後は、30分ぐらい違和感が気になる状態が続いています。

 

6カ月後
この頃から、1日中膀胱のことが気にならない日が出てきました。仕事中に3時間以上トイレに行かなくても、大丈夫になりました。
排尿後の違和感はありますが、以前に比べると早く落ち着くようになりました。

 

9カ月後
間質性膀胱炎に伴う症状は、ほとんど消失しました。排尿後の違和感もなくなりました。この時期から漢方薬の分量を減らし始めました。

 

13カ月後
漢方薬の量を1/3にまで減らしても、症状が出ることがなかったため終了としました。

 

この方の漢方薬代金 2種類の漢方薬 1日あたり700円(税別)

 

【症例2】40代・女性
数年前から膀胱の痛みやむずむずとした違和感、残尿感に悩まされています。
病院の検査で細菌(大腸菌など)が検出されなかったことから「間質性膀胱炎」と診断されていました。

 

最近になって特に症状が悪化してきたため、漢方薬のご相談に来店されました。複数の泌尿器科や内科を受診されたそうですが、やはり細菌感染は確認できなかったようです。

 

病院では抗うつ剤を処方されたものの、吐き気(悪心)や強い倦怠感などの副作用が出てしまい、服用を中止しています。

 

漢方薬を飲み始めると、1週間後には膀胱の痛みや違和感、残尿感に軽減がみられました。

 

1カ月後には、症状が起きる回数や痛み、違和感が大幅に減少して、とても調子が良くなってきていると喜んでいただきました。

 

2カ月後には、1カ月間のうちで3回ぐらい短時間だけ膀胱に違和感を感じる程度で、ほとんど症状を気にすることなく過ごせたようです。

 

その後も順調に症状の改善が進み、服用開始から1年で漢方治療を終了することができました。

 

この方の漢方薬代金 2種類の漢方薬 1日あたり600円(税別)

 

【症例3】70代・女性
1年ほど前からトイレの回数が急に増え始め、段々と膀胱、陰部の痛みが強くなってきました。排尿後30分ぐらいすると、なんとも言えない不快な痛みが出てきます。

 

トイレに行っても排尿量は20~30㏄程で、また30分もすると痛みが強くなってきます。そのため30~40分おきぐらいにトイレに行く状態が続いています。

 

「間質性膀胱炎」と診断を受け、薬の服用や膀胱拡張術を受けましたが、症状に変化はみられなかったようです。鎮痛剤を飲んでも効果はなく、今では1日中強い痛みが続いているため漢方薬で改善したいとのご相談がありました。

 

血流を改善する漢方薬、炎症を改善する漢方薬、水の巡りを良くする漢方薬の3種類をお出ししました。

 

漢方薬を飲み始めて1カ月後
膀胱、陰部の強い痛みは落ち着いてきたようです。ただし尿が溜まると起きる気持ちの悪い痛みや違和感、頻尿症状は続いています。

 

3カ月後
少し排尿の間隔が開いてきたようです。尿が溜まると起きる気持ちの悪い痛みが全然気にならない日が2日程あったようです。
水の巡りを良くする漢方薬を、瘀血(古血の停滞)の改善作用のある錠剤に変更しました。

 

5カ月後
痛みや違和感を感じることがほとんどなくなりました。排尿間隔も開くようになり、調子を崩す前の状態にほぼ戻ったようです。

 

その後は漢方薬の量を段階的に減らしても症状が消失したままだったため、服用期間8カ月で漢方治療を終了することができました。

 

【症例4】60代・女性
20年以上前から、膀胱の痛みと頻尿に悩まされており、病院では「間質性膀胱炎」との診断を受けています。1~2日に1回ぐらいの頻度で膀胱に強い痛みが起きます。また1日に何度も軽い痛み、違和感があります。膀胱に違和感や痛みがあるため、1日にトイレに行く回数もかなり多いようです。

 

腎虚を補う漢方薬と血流を促進する漢方薬を組み合わせてお出ししました。

 

漢方薬を飲み始めて1か月後には、痛みや違和感が起きる回数が減ってきました。1~2日に1回ほど起きる強い痛みも、あまり気にならなくなりました。

 

服用開始2カ月頃から、かすかな違和感程度になり、痛みはほとんど気にならなくなりました。

 

3カ月目には違和感が気になることもほぼなくなり、生活に支障が出ることもなくなりました。段階的に漢方薬の量を減らしても調子の良い状態が続いたため、服用期間7カ月で漢方薬の服用を終了できました。20年続いてきた症状ですが、思いのほか早い改善がみられました。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり500円(税別)

 

【症例5】70代・男性
3年以上前から、下腹部の痛みや夜間頻尿に悩まされており「間質性膀胱炎」との診断を受けています。

 

下腹部の痛みは排尿後には一時的に楽になりますが、基本的には1日中続いています。夜間も尿が溜まると痛みが強くなるため、3~4回はトイレに起きるようです。

 

間質性膀胱炎に詳しい病院で診断を受け、何度か膀胱水圧拡張術を受けましたが、多少の改善はみられたものの、あまり症状に変化はなかったようです。

 

病院で処方された薬の服用を続けていますが、あまり改善はみられず、痛みはロキソニンを飲んでも効果はないようです。

 

その後、別の専門的な診療を受けられる病院を受診したところ、そこでは間質性膀胱炎ではないと診断を受けました。

 

ただ間質性膀胱炎の診断の有無にかかわらず、下腹部の痛みが改善されないことに変わりはないため、漢方薬のご相談に来店されました。

 

血流を良くする漢方薬、腎虚を補う漢方薬、緊張を緩める漢方薬の3種類をお出ししました。

 

漢方薬の服用を始めて1カ月後
飲み始めてしばらくは症状に変化はありませんでしたが、3週間頃から日中の下腹部の痛みを感じないことが増えてきました。夜間のトイレの回数も1~2回ぐらいに減りました。

 

2カ月後
日中の痛みは無くなり、夜間もほとんど痛みを感じることはなくなりました。
トイレで起きる回数も1回だけの事が多くなりました。

 

3カ月後
日中、夜間ともに痛みを感じる事はなくなりました。
夜中のトイレの回数も1回だけのことがほとんどで、特に苦にもならないようです。

 

その後も漢方薬の量を減らしても調子は安定しているため、服用期間半年で漢方薬の服用を終了することができました。

間質性膀胱炎の診断の有無にかかわらず、病名にとらわれずに症状から改善に取り組むことが出来るのも漢方薬の長所の一つです。

 

この方の漢方薬代金 3種類の漢方薬 1日あたり700円(税別)

 

【症例6】70代・女性

5年程前から頻尿、排尿痛、膀胱の痛みで抗生物質の服用を繰り返しており、違う泌尿器科に変えたところハンナ型間質性膀胱炎と診断されました。
そこの病院で膀胱拡張術を受けましたが効果が見られず、ジムソ療法をして少し良かったようですが、2カ月程で元に戻ってしまったようです。

 

また1カ月ごとに尿白血球値が高くなり、痛みもさらに強くなり、抗生物質を1週間服用するという事を繰り返しています。
調子が悪いと姿勢を変えたり、歩くだけでも痛みがあり、外出もままならないため漢方薬を試してみようと思われたようです。

 

鎮痛剤を服用していますが効果はなく、八味地黄丸という漢方薬も3カ月程飲んでいるようですが効き目は感じないようです。
慢性炎症と瘀血(古血の停滞)の改善を目的に2種類の漢方薬と清熱解毒作用のある1種類の生薬エキスを組み合わせてお出ししました。

 

漢方薬の服用を始めて1カ月後
痛みが少し和らいだかな?と思う日も少しあるようですが、まだ大きな変化はみられないようです。
やはり1カ月周期の細菌感染によるものと思われる白血球数の増加、膀胱炎の症状が出て1週間抗生物質を服用しました。

 

2カ月後
尿が溜まった際(蓄尿時)や排尿後の痛みは続いていますが、そこまで強い痛みは起きてないようです。

 

3カ月後
蓄尿時や排尿後、動いた際の痛みに軽減がみられ、あきらかに調子が良くなっているようです。
排尿痛もありますが以前より軽くなっています。1カ月周期の膀胱炎症状は起きませんでした。

 

4カ月後
歩くのもつらかった痛みから解放され、車の運転の際の痛みもなくなり、遠出もできるようになったようです。
この3カ月は細菌性の膀胱炎症状としての抗生物質の服用も一切していません。
痛みに関しては排尿の際のヒリヒリとした痛みが残るだけとなりました。
頻尿は続いていますが、1回の尿量が多くなり、排尿間隔も前より空くことが増えてきました。

 

7カ月後
軽度のヒリヒリした排尿痛のみ続いていますが、それ以外の痛みはないようです。調子が良いためここ2カ月は、1か月分の漢方薬を2カ月かけての服用ペースになっています。

 

8カ月後
ヒリヒリした排尿痛もほとんど気にならなくなりました。
1種類の漢方薬と生薬エキスのみに減薬しました。

 

9カ月後
排尿痛も含めて痛みのない状態が続いています。
尿検査でも初めてすべての数値が基準値以内に落ち着いていたようです。
調子の良い状態が続いており、糸練功の反応も安定しているため、食養生を改めてお伝えして漢方薬の服用を終了する事としました。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり700円(税別)

 

その他の頻尿・泌尿器疾患の症例はこちらをご覧ください。

 

東洋医学からみた原因

瘀血(おけつ)によるもの

瘀血とは、血流の滞りや古血(ふるち)の停滞によって、心身にさまざまな不調が引き起こされる東洋医学の概念です。

間質性膀胱炎と診断される痛みには、かなりの割合でこの「瘀血」が影響していると考えられる方がいます。瘀血は、血流が滞った結果として老廃物が蓄積した状態と考えられています。

 

砂糖や人工甘味料などの甘いもの、質の悪い油、インスタント食品(食品添加物)の過剰な摂取は、瘀血を形成する大きな要因となります。また慢性的な便秘も悪影響を及ぼします。体質的に瘀血を形成しやすい方もいます。

瘀血があると慢性炎症の原因となります。また膀胱も含めた臓器は萎縮、硬化の方向に向かいやすくなります。

解毒証(げどくしょう)体質

東洋医学では、もともと「慢性的な炎症を起こしやすい体質」のことを「解毒証体質」と表現することがあります。

この体質は、全体的に皮膚が浅黒く、乾燥しやすい方に多くみられます。身体が乾燥すると熱がこもりやすくなり、炎症傾向が強くなると考えられています。その結果、膀胱などの組織も萎縮、硬化に向かいやすくなります。

腎虚(じんきょ)によるもの

腎虚とは、泌尿器や生殖器の機能低下を含めた東洋医学の概念です。

腎虚が進むと、膀胱機能が低下するだけでなく、体内の潤いが不足して乾燥し、組織の萎縮を招きやすくなります。

膀胱疾患によく用いられる「八味地黄丸(はちみじおうがん)」は、腎虚を補う代表的な漢方薬ですが、身体を温める作用をもつため、炎症が強い病態に使用すると、かえって症状が悪化することがありますので注意が必要です。

ストレスや女性ホルモンの乱れ

慢性的に強いストレスがかかると、自律神経だけでなくホルモンバランスにも大きな悪影響を及ぼします。特に代表的な女性ホルモンである「エストロゲン」が低下すると、体内で炎症を促進する物質(炎症性サイトカイン)が増加しやすくなることが分かっています。

 

間質性膀胱炎を発症する方は女性が圧倒的に多いとされています。更年期やストレスによる女性ホルモンの乱れが、慢性炎症の一因になっているケースも少なくありません。

 

また少し前までは、慢性的な膀胱症状に対して、膀胱粘膜に著明な炎症所見が確認されないにもかかわらず、「間質性膀胱炎」という診断名をつけられることがしばしばあったようです。

緊張するとトイレが近くなる方が多いように、膀胱はストレスによる自律神経の影響を非常に受けやすい臓器です。間質性膀胱炎をインターネットで調べると、治療法が無いなどのネガティブな情報が多くみられます。そのためストレスによる膀胱症状が、間質性膀胱炎という診断名が付くことで、余計に心配、不安が重なり、症状がさらにこじれてしまっている印象を受ける方もいらっしゃいました。

ただし現在では、このように粘膜に明らかな病変がないケースは「膀胱痛症候群」と区別して診断されることが増えています。

 

間質性膀胱炎によく用いる漢方薬

血流改善作用のある漢方薬、健康食品
桂枝茯苓丸、通導散、折衝飲、血府逐瘀湯、填南仙、田七人参など

 

抗炎症作用、利水作用のある漢方薬、健康食品
竜胆瀉肝湯、五淋散、清心連子飲、猪苓湯、白花蛇舌草エキス、熊笹商品など

 

気の巡りを改善する漢方薬
半夏厚朴湯、逍遥散、加味逍遙散、四逆散など

 

補血作用のある漢方薬
四物湯、婦人宝、当帰芍薬散、逍遥散など

 

補腎作用のある漢方薬
六味丸、八味丸など

 

間質性膀胱炎は、東洋医学的なアプローチによって、一人ひとりの体質や症状に応じた漢方薬を用いることで、症状の改善が期待できます。

お困りの方はご相談ください。

 

直接ご来店いただくのが望ましいですが、遠方にお住まいやご事情で来店が難しい方にも対応しています。
まずは電話(0598-30-6525)またはメールでご連絡ください。