円形脱毛症の原因

円形脱毛症は年齢や性別に関係なく誰にでも起こる可能性がありますが、比較的若い世代に起こりやすいといわれています。
最近では主原因として、自己免疫の異常によって引き起こされると考えられています。

円形脱毛に止まらず、脱毛部位がどんどん広がり頭全体の髪の毛が抜けてしまう事もあります。
円形脱毛から始まった、全頭脱毛(頭全体の毛が抜けた状態)は漢方薬での改善の適応になります。

自己免疫疾患説

外部からの侵入物を攻撃するはずの免疫系に異常が生じて、自分の身体の一部を攻撃してしまう疾患です。
円形脱毛症は、Tリンパ球が毛根を異物と間違えて攻撃してしまうために発症すると考えられており、最近はこの自己免疫疾患説が有力視されています。
しかし何故このような異常が生じてしまうのかは分かっていません。

アレルギー説

アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患があると、円形脱毛症になる割合が高いといわれています。
そのためアレルギーが何らかのかかわりがあるのではないかと考えられています。

精神的ストレス説

ストレスと円形脱毛症は昔から深いかかわりがあると考えられてきました。
実際に強いストレスにさらされる状況になってから、しばらくして円形脱毛症が始まったという話も聞きます。
ストレスのある状況が続くと、交感神経の過度の興奮により末梢血管を収縮させ、頭部への血流が悪くなるため毛根への栄養が不足して脱毛が起こると考えられます。

またストレスによって自己免疫のバランスが崩れたり、ホルモンバランスが乱れる事も原因になると考えられます。

円形脱毛症の治療法

ステロイド療法が一般的です。
それ以外にも抗アレルギー薬や血流促進作用のある薬の服用。光線療法や局所免疫療法などがあります。

ただしいずれの治療法も必ずしも有効というわけではないようです。

円形脱毛症の漢方治療

円形脱毛症は大きくは、体質的な原因とストレスによる原因に分けて考えます。

比較的使う事の多い漢方薬としては、「柴胡」という薬味が含まれる柴胡剤や血熱血虚に対する漢方薬があります。
またストレスに対する漢方薬や血流を改善する漢方薬などを組み合わせる事が多いです。

円形脱毛症、もしくは円形脱毛症が進行して頭全体が脱毛してしまった症状に対して、漢方薬で改善出来るケースは多いです。

円形脱毛症の改善症例

40代・女性
10年前に円形脱毛症を発症して以来、常に数か所の脱毛を繰り返しています。
当時は仕事などでストレスが掛かる事が多く、それが原因のように思うとの事です。

ストレスによる自律神経のバランスの乱れを正す漢方薬と、体質改善を目的とした漢方薬で改善に取り組む事にしました。
漢方薬を飲み始めて半年ぐらいの間は、何度か新しい脱毛部位が出来てしまいました。

何度か漢方薬の見直しを行い、体質に対する漢方薬を血流を改善する駆瘀血剤に変更してから、新しく脱毛部位が出来る事が無くなりました。
現在は1年以上脱毛が起きてない状態が続いており、再発防止のために漢方薬の服用を続けています。

この方の漢方薬代金 1日あたり 650円(税別)

小学生・女性
チック症状が目立つようになり、ご両親が心配されて漢方相談に来店されました。
また何年か前から、常に小さな円形脱毛が数カ所あります。

チック症状も円形脱毛もストレスが原因と思われます。
ストレスを緩和して、自律神経を整える漢方薬をお出ししました。

漢方薬を飲み始めると、少しずつチック症状に軽減がみられました。
4カ月程服用を続けると、円形脱毛が無くなりました。

半年ほど服用を続けて頂きましたが、その後円形脱毛が新しく出来る事は無く、チック症状も以前より目立たなくなった事もあり、漢方治療を終了しました。

この方の漢方薬代金 1日あたり 500円(税別)

円形脱毛症の場合、漢方薬を飲んですぐに治るという即効性はありませんが、身体の内側から体質改善を行い、ストレスに対する過剰反応を改善させる事で、徐々に良くなっていく方が多いです。

何度も再発を繰り返すようなケースでも、漢方薬で体質改善を進めれば再び症状が現れる可能性は極めて低くなります。

円形脱毛症が治らない、再発を繰り返す、または段々と進行して広がってきてしまったという方は一度漢方薬をお試し下さい。