
ED(勃起不全、勃起障害)と漢方薬
正常な勃起のためには、陰茎の中の海綿体という血管の塊に血液が十分に充満し、維持出来ることが必要です。さまざまな原因によってこれらの要因が満たされず、性交時に充分な勃起をする事が出来ない状態、もしくは維持出来ない状態をED(勃起不全、勃起障害)といいます。
2024年に行われた全国調査では、推計1400万人がEDに悩んでいるという結果が発表されました。軽度なものも含めると3人に一人がEDともいわれており、20代でも2割以上という結果になったようです。
松阪漢方堂では、東洋医学での原因部分からのEDの改善に取り組んでいます。
ED(勃起不全、勃起障害)の主な原因
①瘀血(血流障害)
勃起するために必要な海綿体の中に張り巡らされた血管は、人体の中でも特に細い血管と言われています。東洋医学で瘀血と表現する血流の悪さは、細い血管ほど影響が大きく出易いです。
そのため下半身の血流の悪さは、EDの大きな原因の一つになります。
また血流の悪さからEDが起きている場合は、早めに対処する事で将来的な血流障害による病気のリスクを下げる事が出来る可能性もあります。
性欲自体には変化が無いのにも関わらず、充分な勃起が得られない場合は、身体下部の血流障害が影響しているケースがあります。
そのようなケースでは、駆瘀血作用(血流改善作用)のある漢方薬で改善出来る事があります。
ストレスなどの影響で交感神経が優位になる事で、血管が収縮し陰茎への血流が不足したり、性的な興奮の伝達が妨げられたりすることで勃起しにくくなります。
身体的には問題が無いため自慰行為では大丈夫でも、実際の性行為の際には勃起が出来ないというケースがあります。またストレス過剰の場合には、性欲自体が大きく減少する事もあります。
自律神経の乱れによるEDは、20~30代の若い世代のEDの主な原因の一つと考えられます。
心身の緊張を緩め、自律神経のバランスを整える事を目的とした漢方薬で改善に取り組みます。
どのような漢方薬が合うのかは、その方の心身の状態により様々です。
EDだけで無く、変な倦怠感や不安感、イライラなど自律神経の乱れから起きる症状がある場合は、漢方薬の服用で一緒に改善出来る可能性があります。
③腎虚
腎虚とは東洋医学の概念のひとつで、精力も含めた身体のエネルギーの低下の事を指します。
年齢と共に精力が低下するのは、ある意味自然な事です。ただ実際の年齢以上に精力が衰える場合には、腎虚という病態が影響している事があります。
体質的に腎が弱い方は、少しの無理でも腎虚に陥りやすい傾向があります。また房事過多(過度の射精)や下半身の冷やし過ぎなどが腎虚の原因になる事があります。
腎虚が原因と考えられる場合は、補腎剤(地黄丸や鹿茸製剤など)を中心に改善に取り組みます。
EDだけで無く、疲れ易さ、下半身の重怠さなどのお悩みがある場合は、補腎剤の服用で一緒に改善出来る可能性があります。
また長く服用する事で健康長寿の一助となるかもしれません。
松阪漢方堂では、いわゆる精力剤と呼ばれるタイプのものは牡蛎肉製剤を除き取り扱っておりません。他店で精力剤など試したけれど、効果が無かった、弱かったという方でもご相談下さい。
代金の目安は1日あたり400円~700円(税別)前後です。
東洋医学での原因部分からの改善に取り組んでいます。
EDの改善に取り組む事で、EDと東洋医学的な原因を同じくするそれ以外の不調も改善出来る事もあります。
直接ご来店頂くのが望ましいのですが、遠方や事情で来店が難しい方にも対応しています。
まずは電話(0598-30-6525)かメールでご連絡下さい。