産後の不調・産後うつ

産後うつ・産後の不調

産後に体調を崩したり、うつ症状を発症してしまう方は意外と多くいます。
はっきりとした原因は分かっていませんが、ホルモンの影響が大きく関係していると考えられています。

 

卵胞ホルモン(エストロゲン)は、妊娠すると分泌量が増え続け、出産と共に急激に減少します。
この急激な体内での落差に加えて、出産後も通常の量に戻らずエストロゲンが不足したままのケースがあり、産後うつや育児ノイローゼの原因になっているという考えがあります。

 

また精神面だけでなく身体的にも原因不明の関節痛、頭痛、蕁麻疹、抜け毛などの様々な症状が現れる事があります。

産後の不調の症例

〇産後2カ月の女性
出産後1カ月あたりから、心身の不調が続いているためご相談に来店されました。
主な症状として、倦怠感、気持ちの落ち込みやいらいら、ふわふわとしためまい、手足の痺れ、血の気がひくような感覚などがあります。

 

出産後も諸事情であまりゆっくり出来なかったようです。

 

症状の出方から2種類の漢方薬と1種類の補助剤をお出ししました。

 

漢方薬を飲み出して2週間後には、少しふわふわとしためまいを感じるぐらいで、それ以外の症状は気にならなくなりました。1カ月後には、ふわふわする感覚も気にならなくなりました。

 

この漢方薬代金 2種類の漢方薬と1種類の補助剤 1日あたり750円(税別)

産後の肥立ちとは

産後の肥立ちとは、妊娠・出産を終えた女性の身体が妊娠前の状態まで回復することを言います。

 

昔から「産後の肥立ち」は無理をするなといわれています。
特に産後しばらくは、目の酷使は可能な限り控えた方が良いです。

 

東洋医学では、目は肝血と深いかかわりがあるとされており、出産で使われるエネルギーと目を使うエネルギーは同じものとされています。
そのため目の酷使は、出産で大きく失われたエネルギーを更に消費するものとして戒められています。

 

いっけん迷信のように考えられがちですが、日本以外の中国やインド医学でも、同じように産後は目を使うなと伝えられている事を考えると、やはりなにかしらの因果関係があるように思います。

 

また産後に無理をすると、その時は大丈夫でも歳を重ねてから更年期障害が辛くなるなど影響が出てくるともいわれています。

 

漢方では、昔からこの産後のうつ症状や産後の身体の不調にも積極的に取り組んできました。漢方で改善する方は多いと思います。産後の不調でお悩みの方は、ご相談下さい。