産後うつ・産後の不調
産後に体調を崩したり、うつ症状を発症してしまう方は意外と多くいます。
はっきりとした原因は分かっていませんが、ホルモンの影響が大きく関係していると考えられています。
卵胞ホルモン(エストロゲン)は、妊娠すると分泌量が増え続け、出産と共に急激に減少します。
この急激な体内での落差に加えて、出産後も通常の量に戻らずエストロゲンが不足したままのケースがあり、産後うつや育児ノイローゼの原因になっているという考えがあります。
また精神面だけでなく身体的にも原因不明の関節痛、頭痛、蕁麻疹、抜け毛などの様々な症状が現れる事があります。
産後の不調の症例
〇30代・女性(産後3カ月)
出産後から寝付きの悪さやイライラ、便秘、肩凝り、浮腫みなど、心身の不調が続いています。
体質的な傾向や糸練功の反応から、血水の巡りを良くする作用のある漢方薬と便秘に対して漢方の下剤をお出ししました。
服用を始めると短期間で体調が良くなったようです。3週間後には身体が軽くなり、睡眠状態が良くなり、変にイライラする事も無くなりました。
この方の漢方薬代金 1日あたり400円(税別)
〇30代・女性
1か月前からイライラ感や怒りが抑えられない事が増えて、コントロールが効かないとのご相談がありました。
変な恐怖感や途方にくれたような感覚も起きるようです。また無性に甘いものが欲しくなるようです。
出産後6カ月という事もあり「産後うつ」ではないかとご心配されていました。
糸練功の反応から血熱血虚を改善する作用のある漢方薬をお出ししました。
女性ホルモンのバランスを整えるような作用も含む漢方薬です。
また甘いものが欲しくなるのは無意識に緊張を緩めようとしている事があります。
そのため精神的な緊張を緩める作用のある漢方薬を併用としました。
漢方薬の服用を始めて3週間後
イライラする事もありますが、漢方薬の服用前に比べるとだいぶ和らぎ、コントロールが効かないという事は無くなってきたようです。変な恐怖感が起きる事も無くなりました。
子供の預かりサービスなどをうまく活用し出した事も良かったようです。
6週間後
その後だいぶ調子が戻ったとの事で、次回の予約がキャンセルになりました。
この方の漢方薬代金 1日あたり600円(税別)
〇30代・女性(産後2カ月)
出産後1カ月頃から、心身の不調が続いているためご相談に来店されました。
主な症状として、倦怠感、気持ちの落ち込みやいらいら、ふわふわとしためまい、手足の痺れ、血の気がひくような感覚などがあります。
出産後も諸事情であまりゆっくり出来なかったようです。
症状の出方から2種類の漢方薬と1種類の補助剤をお出ししました。
漢方薬を飲み出して2週間後には、少しふわふわとしためまいを感じるぐらいで、それ以外の症状は気にならなくなりました。1カ月後には、ふわふわする感覚も気にならなくなりました。
この漢方薬代金 2種類の漢方薬と1種類の補助剤 1日あたり750円(税別)
産後の肥立ちとは
産後の肥立ちとは、妊娠・出産を終えた女性の身体が妊娠前の状態まで回復することを言います。
昔から「産後の肥立ち」は無理をするなといわれています。
特に産後しばらくは、目の酷使は可能な限り控えた方が良いです。
東洋医学では、目は肝血と深いかかわりがあるとされており、出産で使われるエネルギーと目を使うエネルギーは同じものとされています。
そのため目の酷使は、出産で大きく失われたエネルギーを更に消費するものとして戒められています。
いっけん迷信のように考えられがちですが、日本以外の中国やインド医学でも、同じように産後は目を使うなと伝えられている事を考えると、やはりなにかしらの因果関係があるように思います。
また産後に無理をすると、その時は大丈夫でも歳を重ねてから更年期障害が辛くなるなど影響が出てくるともいわれています。
漢方では、昔からこの産後のうつ症状や産後の身体の不調にも積極的に取り組んできました。漢方で改善する方は多いと思います。産後の不調でお悩みの方は、ご相談下さい。


