非結核性抗酸菌症(肺マック症)とは

非結核性肺抗酸菌症(肺マック症)とは、結核菌以外の抗酸菌による肺への感染症です。
この病気は初期では自覚症状が殆ど無い事が多いですが、進行に伴い咳や血痰、呼吸困難などの肺、気管支の症状が出るようになります。
食欲不振や発熱、全身倦怠感などを伴う事もあります。
患者数は中高年の女性を中心に、だんだんと増えてきていると言われています。

非結核性肺抗酸菌症(肺マック症)は、抗生物質が殆ど効かず、有効な西洋医学の治療法が見つかっていません。

そのため長期に渡り、咳などの症状に悩まされて体力的にも消耗してしまうケースも多く、また有効な治療法が無い事から、精神的に追いつめられてしまう方も多いといわれています。

非結核性肺抗酸菌症(肺マック症)に対して、漢方薬が有効に働く事があります。

肺マック症の原因菌に対して特異的に作用する漢方薬と免疫を高める漢方薬を組み合わせる事で改善に取り組んでいきます。
漢方薬の服用を続ける事で、咳や血痰、呼吸困難などの自覚症状の改善と、肺マック症による肺自体の病変が改善したという症例が多数報告されています。

非結核性抗酸菌症(肺マック症)の治療法

主にアビウム菌とイントラセルラーレ菌という二種類の菌が起こす肺の慢性感染症ですが、なぜこの病気が増え続けているのか、はっきりとした原因は分かっていません。

治療法は、リファンピシン、エタンブトール、ストレプトマイシン、クラリスロマイシンなどの抗生物質を使用する事が多いですが、有効率はそれほど高くはありません。
また副作用が出る事も少なくないために、軽度の場合は経過観察になることもあります。

非結核性抗酸菌症(肺マック症)に対する漢方薬

漢方薬にも抗菌作用のあるものが幾つかありますが、そのうちの一つが肺マック症の原因菌に有効に作用すると考えられます。
この抗菌作用のある漢方薬と免疫を高める漢方薬の組み合わせで改善に取り組んでいきます。

漢方治療を始めた結果、咳や痰が改善したり、肺の影が消失するという経験を多くしています。

また咳や痰の症状が激しい場合は、咳に対する漢方薬も併用していきます。
肺の慢性炎症により、肺の線維化が進行している場合には、線維化に対する漢方薬で対応します。

漢方薬改善症例

50代・女性
1年程前に非結核性抗酸菌症との診断を受けています。
2ヵ月ぐらい前から咳の症状が悪化したため、漢方相談に来店されました。

エアコンなどで空気が乾燥したり、布団に入ると咳が出易くなります。
そのため睡眠が妨げられる事も多いようです。

非結核性抗酸菌症に対して、免疫を高める漢方薬と原因菌に対する漢方薬。
咳に対しては、乾燥型の咳と判断して、潤す作用のある漢方薬をお出ししました。

漢方薬の服用を始めると、1ヵ月後には咳が出る事は殆ど無くなりました。
現在も引き続き、非結核性抗酸菌症の改善に向けて漢方治療を継続しています。

50代・女性
あまり咳などの自覚症状はありませんが、定期検診で非結核性抗酸菌症が見つかりました。
咳よりも食欲不振や倦怠感の自覚症状があります。

免疫を高める漢方薬と原因菌に対する漢方薬をお出ししました。
漢方薬を飲み始めると、食欲が戻り、倦怠感が改善しました。

服用を始めてから体調の良さを感じていたとの事ですが、服用を始めて6カ月後には肺、気管支のCT検査の所見が改善していたと喜んで頂きました。

引き続き、非結核性抗酸菌症に対しての漢方治療を行っています。