漢方薬による蕁麻疹の改善症例
【症例1】アレルギー性蕁麻疹(30代・男性)
半年ほど前から蕁麻疹が出るようになり、なかなか改善しないため漢方相談に来店されました。病院で処方されている抗アレルギー剤を服用すると落ち着きますが、飲むのを止めるとすぐにぶり返してしまうようです。
体質的な傾向や症状の出方、糸練功(しれんこう 筋力反射テスト)の反応から、1種類の漢方薬と補助剤をお出ししました。
漢方薬を飲み始めて2週間後
病院の薬と併用されていますが、蕁麻疹は1回出ただけで落ち着いているようです。ただ、以前から病院の薬を飲んでいれば蕁麻疹はたまにしか出ない状態だったため、まだ漢方薬の効果がどこまで出ているのかは判断できません。
5週間後
前回から病院の薬は止め、漢方薬だけの服用に切り替えられました。
これまでは病院の薬を止めるとすぐに痒みと蕁麻疹が出ていましたが、今までと比べるとあきらかに症状は軽く、来店前の3日間は痒みも蕁麻疹も全く出なかったそうです。
さらに3週間後(合計8週間服用)
安定した状態が続いているため、ご本人の希望もあり漢方薬の服用を終了としました。その後、半年ほど経ってから別の症状でご相談がありましたが、蕁麻疹はあれ以来一度も出ていないとのことです。
【この方の漢方薬代金】 1日あたり 630円(税込)
【症例2】日光過敏症からの蕁麻疹(30代・女性)
1ヶ月ほど前から日に当たると顔が赤くなったり、痒くなったりするようになりました。皮膚科で抗アレルギー薬とステロイド軟膏を処方されていますがあまり変化は無く、1週間前から毎日夕方以降に蕁麻疹が出るようになったため、漢方薬の相談に来店されました。
蕁麻疹は強い痒みを伴い、顔にだけ出るようです。症状の出方や糸練功の反応から2種類の漢方薬をお出ししました。
漢方薬を飲み始めると日に日に症状が軽減し、3週間後には顔の痒みも蕁麻疹も出ることが無くなりました。
その後は2回程少し顔に痒みを感じた程度で、おおむね落ち着いた状態が続いたため、2ヶ月間の服用で終了としました。
【この方の漢方薬代金】 1日あたり 440円(税込)
【症例3】ストレス性蕁麻疹(40代・女性)
4年ほど前に心身の疲労や睡眠不足が続くことがあり、それ以来、蕁麻疹に悩まされています。抗アレルギー薬の服用で少しは軽くなるものの、毎日蕁麻疹が出る状態に変わりはないようです。
1ヶ月ほど前から特に調子が悪くなってきたため、漢方薬のご相談に来店されました。
慌てたり、気持ちが乱れると、それに反応して蕁麻疹が出やすいことからもストレスの関与が疑われます。病院でもストレスとの関連を指摘されているようです。
症状の出方や糸練功の反応から、東洋医学的には「少陽病位(しょうようびょうい)」の蕁麻疹と考え、1種類の漢方薬をお出ししました。
漢方薬を飲み始めて3週間後
漢方薬を飲み始めると翌日から症状が軽くなり、ほとんど蕁麻疹が出なくなりました。そのため、病院の抗アレルギー薬も3週間で2~3回しか飲まなかったそうです。
漢方薬を飲み始めて3ヶ月後
その後もたまに軽度の蕁麻疹が出る程度で、このまま順調に落ち着いていくと思われましたが、3週間ほど前から再び強い痒みを伴う蕁麻疹が毎日のように出るようになってしまいました。
ほとんど飲まなくなっていた抗アレルギー薬を毎日飲むようにしても、やはりあまり効果は無いそうです。
改めて詳しく検討し、もう1種類ストレスに対する漢方薬を追加でお出ししたところ、短期間で蕁麻疹が落ち着きました。
その後の経過(服用期間8ヶ月)
その後は慎重に漢方薬の量を減らしていき、蕁麻疹が消失した状態が続いたため、服用期間8ヶ月で漢方薬の服用を終了することができました。漢方薬を追加してからは睡眠状態も良くなり、「朝すっきりと起きられるようになった」そうです。
この方の漢方薬代金 1日あたり440~550円(税込)
【症例4】ストレス性と思われる蕁麻疹(50代・女性)
お風呂上りや衣服が擦れた部分に、痒みを伴う赤い蕁麻疹が出てしまうとご相談を受けました。1ヶ月ほど前から始まり、ほぼ毎日、顔と手首から先を除く全身に出てしまうようです。
蕁麻疹の原因には、食べ物、薬剤、物理的刺激など様々なものが考えられますが、この方の場合は問診や漢方の見立てから、精神的なストレスによる影響が大きいように感じました。
そこでストレスに対する心身の緊張を和らげる目的で「柴胡剤(さいこざい)」とカルシウム製剤の組み合わせをお出ししました。
服用開始から1ヶ月後
漢方薬を飲み始めて1ヶ月が経つ頃から、徐々に症状が軽減し始めました。
その後の経過(服用期間:7ヶ月)
その後は、普段は落ち着いているものの、何かの拍子に時々蕁麻疹が出てしまうという状態がしばらく続きました。しかし、根気強く服用を続けていただいた結果、7ヶ月後には完全に出ることが無くなり、漢方薬の服用を終了することができました。
【この方の漢方薬代金】 1日あたり 630円(税込)
【症例5】アレルギー性蕁麻疹(50代・女性)
3〜4年前から蕁麻疹が起こるようになり、最近は特に症状が強く、毎日のように激しい痒みと赤みを伴う発疹が出るため、ご相談に来店されました。
お話をお伺いしたところ、食べ物の影響が大きいようです。
そこで、アレルギーに対する漢方薬と補助剤1種類をお出しするとともに、原因と思われる食材はできるだけ避けていただくようお伝えしました。
服用開始から3ヶ月後
最初の1~2ヶ月はあまり大きな変化は見られませんでしたが、服用開始から3ヶ月が経つ頃から、蕁麻疹が出る回数が徐々に減り始めました。
半年が過ぎる頃
半年を過ぎる頃には、月に2〜3回出るくらいまで症状が減少しました。しかし、そこから症状がすっかり気にならなくなるまでは、なかなか改善が進みませんでした。
1年後
それでも根気強く1年以上服用を続けていただいた結果、蕁麻疹が出ることが無くなり、漢方薬の服用を終了することができました。
【この方の漢方薬代金】 1日あたり 770円(税込)
蕁麻疹の原因
蕁麻疹は大きくアレルギー性のものと、非アレルギー性のものに分類されます。
〇アレルギー性蕁麻疹
原因となるのは飲食物、食品添加物、薬剤、動植物などがあります。
食べ物では牛乳、チーズなどの乳製品、卵やサバ、マグロなどの魚類、エビやカニなどの甲殻類に多い傾向があります。
それ以外でも肉類、野菜、小麦、大豆など様々なものがアレルギーの原因となりえます。また抗生物質や解熱鎮痛剤に対してアレルギー反応を起こす方もいます。
〇非アレルギー性蕁麻疹
アレルギー物質とは関係なく、特定の「物理的な刺激」や「心身の負荷」が引き金となって起こる蕁麻疹です。下着による摩擦などの物理的な刺激や温熱蕁麻疹・寒冷蕁麻疹のように気温差や温度が引き金になることもあります。また運動や発汗が刺激となったり、精神的なストレスによって起こる心因性蕁麻疹もあります。
蕁麻疹の種類
〇アレルギー性じんましん
魚・肉・卵などのアレルギーの原因となる飲食物の摂取、ハウスダスト・花粉などが原因になります。魚が原因の蕁麻疹には、香蘇散(こうそさん)が用いられるケースが多いです。
〇コリン性じんましん
運動・入浴・精神的緊張などによる発汗や発汗を促す刺激によって誘発されるじんましんです。アセチルコリンという副交感神経から分泌される化学物質が原因と考えられており、ストレスや緊張が緩んで一息ついたタイミングで症状が出ることが多い傾向があります。
「柴胡」という生薬を含んだ漢方薬とカルシウム製剤の組み合わせで改善することが多いです。
柴胡を含む漢方薬は、小柴胡湯(しょうさいことう)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、大柴胡湯(だいさいことう)、柴苓湯(さいれいとう)、四逆散(しぎゃくさん)などがあり、どの漢方薬が合うのかは体質的な傾向や症状の出方によって異なります。
〇心因性じんましん
精神的なストレスが原因となるじんましんです。
原因となるアレルギー物質に心当たりが無いにも関わらず、長期に渡って続くじんましんの場合、ストレスが原因の可能性があります。
コリン性じんましんと同様に、柴胡+カルシウム製剤の組み合わせや、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)などが有効なことがあります。
〇寒冷じんましん
皮膚が急激に冷やされる事で引き起こされるじんましんです。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)、苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)、真武湯(しんぶとう)などの温める作用のある漢方薬が有効なことが多いです。
〇温熱じんましん
皮膚温度が上がることで引き起こされる蕁麻疹です。入浴や運動、暖房の効いた部屋に入ったとき、あるいは温かい食べ物・飲み物を摂ったときなどが引き金になります。黄連解毒湯や石膏(せっこう)という生薬が含まれた、身体の余分な熱を冷ます漢方薬が有効なことが多いです。
西洋医学における一般的な対処法
アレルギー性蕁麻疹の場合は、原因物質(アレルゲン)を見つけて取り除くことが第一ですが、実際には原因を特定することが難しいケースが多いのが現状です。
一般的な治療の主流 は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服が基本となります。また、激しい痒みで皮膚を掻き壊してしまうような場合は、一時的な対処(外用薬)としてステロイド軟膏が併用されることもあります。
いずれの場合も一時的な症状で、内服や外用で症状が落ち着けば良いのですが、内服を止めるとすぐに再発したり、内服薬が殆ど効かないケースもあります。
このような場合は有効な手立てが無く、数年~10年以上と症状が長期化してしまう事もあります。
漢方薬による蕁麻疹へのアプローチ
抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬で効果が出ない、あるいは「服用を止めるとすぐに再発する」といった頑固な蕁麻疹であっても、適切な漢方薬の服用で改善できることがあります。蕁麻疹が起きる東洋医学での原因部分から改善することで、症状を根本から落ち着かせていくことが可能です。
大切なのは、東洋医学で考える原因部分(寒熱、気血水の偏在)に適した漢方薬を服用することです。
当店では糸練功(しれんこう 筋力反射テスト)という特殊な技術を用い、一人ひとりのお身体の状態に適した漢方薬をご提案できるように取り組んでいます。
また蕁麻疹は漢方相談中は出ていないことが多いため、蕁麻疹が出ている時の写真をスマートフォンなどで撮影してお持ちいただくと、漢方薬を的確に絞り込むための非常に大きなヒントになります。
薬が効かない・長期化する蕁麻疹こそ漢方薬をお試しください。
アレルギー性蕁麻疹だけでなく、最近はストレスが深く関係する「心因性蕁麻疹」や「コリン性蕁麻疹」に悩まされる方が増えています。西洋医学では、抗アレルギー薬に加えて抗不安薬などが処方されることもありますが、根本的な解決に至らず、長期にわたって症状が続いてしまうことも少なくありません。
そのような場合にも、心身のバランスを整える漢方薬が非常に有効に働くケースが多くあります。お困りの方はご相談下さい。
直接ご来店頂くのが一番望ましいのですが、遠方や事情で来店が難しい方にも対応しています。まずは電話(0598-30-6525)かメールでご連絡下さい。


