過敏性腸症候群(IBS)とは
過敏性腸症候群とは、炎症や潰瘍といった器質的疾患が検査によって認められないにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛、ガス過多による下腹部の張りなどの症状が起こる疾患のことです。
胃腸はストレスの影響を受けやすい臓器です。
過敏性腸症候群は、ストレスなどによる自律神経の乱れが原因にあると考えられています。
緊張してお腹が痛くなったり、旅行先で便秘になった経験がある方は多いと思いますが、その症状が慢性的に続いてしまっている状態と考えられます。
ストレス社会といわれる現代では増加傾向にあり、消化器科を受診する人の半数近くを占めるとも言われています。
過敏性腸症候群の分類
症状の現れ方により、便秘型、下痢型、便秘・下痢混合型、ガス型に分けられます。腹痛、残便感、腹鳴、腹部の張りなどの症状を伴うことが多く見られます。また冷えが原因部分に関係してくることもあります。
過敏性腸症候群の症例
【症例1】40代・女性
半年ほど前から下痢と便秘を繰り返すようになってしまいました。
1日に何度も下痢をするため、下痢止めを飲むと今度は2~3日便秘が続きます。
対人関係などで強いストレスがあり、病院では過敏性腸症候群と診断を受けています。
体質的な傾向、症状の出方、糸練功(しれんこう 筋力反射テスト)の反応から、自律神経を整える漢方薬と、大腸の状態を整える漢方薬をお出ししました。
何度か漢方薬の見直しを行いましたが、服用開始3ヶ月を過ぎる頃から便通の状態が安定するようになってきました。
現在は以前のように頻繁に下痢をすることもなくなったため、大腸に対する漢方薬は終了して、自律神経を整える漢方薬のみの服用を継続しています。
この方の漢方薬代金:服用開始時 1日あたり660円(税込)
【症例2】40代・女性
頻繁に起こる腹痛や、下痢と便秘を繰り返すため漢方相談に来店されました。
高校生の頃から起きるようになり、「過敏性腸症候群」との診断を受けています。
1年ぐらい前から、特に腹痛の症状が悪化して、痛みで夜中に目が覚めることもあります。
主な症状としては、腹痛、下痢、みぞおちの張り、胃の痛み、お腹が頻繁に鳴るなどです。
症状の出方や体質的傾向から、大腸と自律神経に対して1種類ずつ漢方薬をお出ししました。
また改善が早く進むようにツボへの刺激も併用しました。
漢方薬を飲み始めて2週間後
服用後2日目に腹痛がありましたが、それ以外は腹痛、下痢ともに起きませんでした。
その後の2カ月は、2週間に1~2回の頻度で腹痛と下痢がありましたが、漢方薬服用前に比べて大幅に症状が安定してきました。
漢方薬を飲み始めて3カ月半後
最近1カ月間は腹痛は起きていません。
2度ほどお腹に違和感を感じることはありましたが、腹痛までにはなりませんでした。
また便通も安定しており、下痢をすることはありませんでした。
長年続く過敏性腸症候群のご相談でしたが、予想以上に早く改善がみられました。
この方の漢方薬代金:1日あたり700円(税込)
【症例3】40代・女性
5年ほど前から腹痛、下痢が起きるようになり、過敏性腸症候群と診断を受けています。
病院で処方された整腸薬と利水作用のある漢方薬で緩解していましたが、1年ほど前から家庭環境のストレスが強くなったことが影響したのか、効果がなくなってきたようです。
食後にみぞおちの痛みやお腹のゴロゴロ(腹鳴)が起きやすく、残便感があってすっきりと出ない状態が続いていました。
症状の出方や糸練功の反応から、心身の緊張を緩める作用のある漢方薬と、痰湿(たんしつ 胃腸に溜まった湿気)を除く作用のある漢方薬をお出ししました。
また養生法として、身体に痰湿をため込みやすい砂糖を多く含むお菓子やジュース、甘い果物の摂り過ぎは控えるようにお伝えしました。
漢方薬の服用を始めて3週間後
胃の調子が良くなり食欲が出て、食後の腹鳴も減ってきました。
ただし整腸剤を止めると下痢になるようです。
8週間後
この2週間は、食後に腹痛、下痢が起きることはありませんでした。
10週間後
おおむね調子は落ち着いています。
毎日服用していた整腸薬を、食後に腹鳴が気になる時だけに減らしました。
3カ月後
漢方薬を飲まなくても腹痛や下痢が起きなくなったため、ご本人の希望もあり、漢方薬の服用を終了としました。
漢方薬を飲み始めてから、吹き出物が出来なくなり肌もきれいになったようです。
この方の漢方薬代金:1日あたり660円(税込)
当店では、過敏性腸症候群に対しては、大腸の状態を安定させる漢方薬と自律神経の働きを整える漢方薬で改善に取り組むことが多いです。
大腸の状態だけを整えるのではなく、原因となっている自律神経のバランスも整えることで効果的に改善が進み、また再発防止の効果も高まると考えています。
大切なのは、東洋医学で考える原因部分(寒熱、気血水の偏在)に適した漢方薬を服用することです。
当店では糸練功(しれんこう 筋力反射テスト)という特殊な技術を用い、一人ひとりのお身体の状態に適した漢方薬をご提案できるように取り組んでいます。
主にお腹の状態を整える作用のある漢方薬
・半夏瀉心湯
・桂枝加芍薬湯
・人参湯
・真武湯
・参苓白朮散
・平胃散
・小建中湯
・六君子湯など
主に自律神経を安定させる作用のある漢方薬
・逍遥散
・加味逍遥散
・四逆散
・桂枝加竜骨牡蠣湯
・抑肝散
・半夏厚朴湯など
過敏性腸症候群は、漢方薬で効果が出やすい疾患です。
また漢方薬で一度きちんと改善をすると、再発しにくいという特徴があります。
便秘薬や下痢止めで症状を抑え込むのではなく、漢方薬で腸の機能・自律神経のバランスが正常化するように取り組んでいきましょう。
直接ご来店いただくのが一番望ましいのですが、遠方にお住まいの方や、事情により来店が難しい方にも対応しています。
まずは電話(0598-30-6525)かメールでご連絡ください。


