むずむず脚症候群について
むずむず脚症候群とは、別名をレストレスレッグス症候群とも言います。
夕方から夜にかけて、「ムズムズする」「痛痒い」「虫が這っているような不快感」「何ともじっとしていられない感じ」といった異常な感覚が下肢に出現する病気です。
足を動かすとこの異常感覚はすぐに消える事が多いですが、じっとしていると再び出現してきます。
むずむず脚症候群の方は、足が周期的にピクッピクッと勝手に動き続ける周期性四肢運動障害を伴う事も多いです。そのため睡眠状態が著しく阻害され、不眠症の原因の一つになる事があります。
40代の中高年に多く、男性よりも女性に多い傾向があります。
そして自然に治癒する可能性は非常に低く、加齢と共に悪化してゆく傾向があります。
むずむず脚症候群の原因
むずむず脚症候群は、原因がはっきりと分からない一次性のものと、原因がはっきりしている二次性のものがあり、圧倒的に患者数が多いのは原因の分からない一次性のものです。
〇一次性むずむず脚症候群
神経伝達物質であるドーパミンの機能低下や鉄分の不足による代謝異常などが原因として考えられていますが、はっきりとした原因は不明です。
また家族内に同様の症状を呈する事も多く、遺伝的な問題が関わっている可能性もあるようです。
〇二次性むずむず脚症候群
鉄はドパミン産生に関わっているため、鉄欠乏性貧血や鉄欠乏が起こりやすい慢性腎不全ではむずむず脚症候群になる頻度が高いと言われています。
またそれ以外にもパーキンソン病や慢性関節リウマチ、シェーグレン症候群、下肢静脈瘤、糖尿病、甲状腺異常などでもむずむず脚症候群になる場合があります。
むずむず脚症候群の漢方的な原因
安静時に症状が現れ、足を動かすと症状が緩和されるため、血液やリンパの流れの悪さが関係している可能性が高いです。
血流やリンパの流れの悪さは様々な要因で起きますが、むずむず脚症候群の場合は、交感神経の過緊張、交感神経優位から副交感神経優位の状態へのスイッチが、スムーズに行えていない事によって引き起こされている可能性が考えられます。
人間の身体は、交感神経が緊張すると、手足の血管が収縮して血流が悪くなるようになっています。
心身のストレスで自律神経のバランスが乱れていると、交感神経優位から副交感神経優位の状態への切り替えがうまく出来難くなる傾向があります。
夕方以降の副交感神経が優位に働きやすい時間帯に症状が偏っているのも、自律神経のバランスの乱れがかかわっているためだと考えられます。
むずむず脚症候群のなかには、単純な鉄分の不足が原因になっているものもあるようです。
そのようなケースでは鉄剤の摂取や、食事に気を付ける事で劇的に改善する事があります。
しかし鉄剤の摂取でも症状に変化がみられないむずむず脚症候群に対しては、松阪漢方堂では自律神経を整える作用のある漢方薬で改善に取り組む事が多いです。
むずむず脚症候群は、漢方薬がその方の身体の状態にうまく合えば、比較的短期間(1カ月以内)で症状の緩和、軽減がみられる傾向があります。
むずむず脚症候群でお困りの方はご相談下さい。
直接ご来店頂くのが一番望ましいのですが、遠方や事情で来店が難しい方にも対応しています。
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