生理痛(月経困難症)

生理痛の原因

生理痛で悩んでいる女性は多く、3人に2人は生理時に腹痛を感じると言われています。主な症状としては下腹部痛、腰痛、頭痛や吐き気、倦怠感などがあります。

 

対処法として鎮痛剤で痛みを抑えている方も多いと思いますが、あくまでも対処療法でしか無い為、根本的な改善にはなっていません。

 

また鎮痛剤で生理痛をやり過ごす事が出来ても、原因となる冷えや血流の問題が改善出来ていないと、慢性的な頭痛や不妊症といった別の身体症状としても現れてしまう可能性があります。

 

毎月生理が近づくと憂鬱になる女性も多いと思いますが、漢方や鍼灸治療によって体質改善を進めれば、生理痛を大きく軽減させていく事が出来ます。

 

生理痛の大部分は、はっきりとした原因となる疾患がある訳では無く、冷えや血流、ストレスなどから起こる原発性月経困難症(機能性月経困難症)と呼ばれるものですが、中には子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣のう腫といった疾患が原因となっている続発性月経困難症(器質性月経困難症)と呼ばれるものがあります。

生理痛に対する東洋医学での分類

〇血虚(貧血、女性ホルモン不足)

 

〇瘀血(血液の滞り、血流障害、古血)

 

〇陽虚(冷え)

 

〇脾虚(胃腸の弱り、エネルギーの不足)

 

〇その他ストレスや神経症など

生理痛の症例

〇30代後半・女性
10代の頃から激しい生理痛に悩まされています。
特に生理が始まってから起こる腹痛が強く、毎回鎮痛剤を服用していますがそれでも効かない事があります。

 

血虚に対する漢方薬をお出しすると共に、毎日の生活では出来るだけ身体を冷やさないように気を付けて頂きました。
特に生理中は冷たい飲み物、食べ物は避けるようにして貰いました。

 

漢方薬の服用を開始して3ヵ月程で、以前のような激しい腹痛は起こらなくなってきました。
現在は半年ほど服用を続けていますが、鎮痛剤を飲む事も無くなっています。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり 血虚に対する漢方薬 300円 補助剤 250円(税別)

 

〇20代後半・女性
生理周期の乱れと激しい生理痛で相談に来店されました。
生理の時には、腹痛、腰痛があるため、毎回鎮痛剤を飲んでいます。

 

瘀血に対する漢方薬をお出ししたところ、生理周期が整い、生理痛も軽減するようになりました。

 

漢方薬の服用を始めて3ヵ月後には、殆ど痛みが無くなり鎮痛剤を飲まなくても大丈夫になっています。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり 瘀血に対する漢方薬 400円(税別)

 

〇30代前半・女性
毎月生理初日から二日目にかけて激しい下腹部痛、腰の重だるさなどの症状が現れます。

 

生理初日、激しい腹痛と眩暈が起こっている時に漢方薬を熱いお湯に溶いて飲むように手渡した所、服用後5分もすると痛み、眩暈が軽くなったと喜ばれました。

 

2日目も同じように腹痛、眩暈が起こったので漢方薬を飲んだところ間も無く痛みが無くなり、普段は必ず服用している鎮痛剤を飲む事無く生理を終える事が出来ました。

 

一般的に漢方薬は体質改善薬のため即効性が無いと思われがちですが、ある種の頭痛や狭心症発作など幾つかの疾患に対しては非常に優れた即効的な効果を発揮します。

 

生理痛もその一つで、体質によっては、その方に合っている漢方薬を飲むと即座に効果が現れる事があります。

 

漢方薬では、生理痛が起きる「瘀血」や「血虚」、「冷え」などの原因部分を改善する事が可能です。生理痛でお困りの方はご相談頂ければと思います。