チック症・トゥレット症候群とは

チック症とは、身体の一部を自分の意志とは無関係に繰り返し動かしてしまう症状の事です。
首を振る、顔をしかめる、まばたきをするといった動作を繰り返す事を「運動性チック」と言います。
飛び上がる、手足をばたばたさせる、スキップをするといった動作として現れる事もあります。

また咳払い、鼻を鳴らす、短い言葉を繰り返すなどは「音声チック」と呼ばれます。
人の言葉を繰り返す、汚い言葉を発するといった症状が現れる事もあります。

チックは子供には決して珍しい症状では無く(子供全体の1~2割にチック症状がみられると言われています)、多くは成長にともない自然と目立たなくなっていきます。
5~9歳の頃が一番多く、10歳を過ぎると徐々に減少に向かう事が多いようです。

ただし一部ではありますが、チックが長期に渡り続いてしまう事があり「トゥレット症候群」と診断される事があります。
さまざまな運動チックと一つ以上の音声チックが長期に渡り続く場合を「トゥレット症候群」と呼びます。

またチック症・トゥレット症候群は、ADHD(注意欠陥障害)、強迫性障害を併発しやすいと言われています。

チック症・トゥレット症候群の原因

今のところはっきりとした原因は分かっていません。
かつてはチックは精神的な要因・心理的葛藤が原因と考えられていましたが、最近では脳の機能的な障害、過剰な興奮が原因と考えられています。

ただしストレスがかかる状況になるとチック症状が強くなる傾向があり、ストレスなどの精神的負荷が悪化要因である事は間違いないようです。

また最近は大人になってからチック症状が現れる、または再発するケースも増えています。
大人になってから現れるチック症は、改善が難しく定着しやすいと言われています。
チック症状を意識する事で、さらに症状が悪化するといった悪循環に陥ってしまう事も多いようです。

チック症・トゥレット症候群に対する漢方治療

子供にチック症状が現れても、多くは年齢とともに改善していきます。
無理にやめさせようとせずに、少し余裕を持って見守る方が良い事も多いようです。

ただし症状が長期化したり、だんだんと悪化してくる場合、日常生活に支障が出るケースでは治療の対象になります。

漢方治療では、心と身体の緊張を和らげる作用のある漢方薬で改善する事が多いです。

使われる事が多いのは「抑肝散」「四逆散」「釣藤散」「柴胡疎肝散」などです。
これらの漢方薬を症状の出方や体質によって使い分けていきます。

ある人に抑肝散が効いたから、別の人にも効くとは限りません。
大切なのは、その人に合った漢方薬を服用する事です。

チック症・トゥレット症候群に対してお困りの方は、一度漢方薬をお試し下さい。