脇汗に漢方薬

脇の下は緊張やストレスなどの精神的な刺激と、暑さや運動による体温の上昇の両方で発汗が促進されるため、汗をかき易い部位です。

 

ある程度の発汗は誰にでも起きる自然な事ですが、脇汗でシャツが気になる、緊張すると止まらなくなる、冬場でもたくさん汗をかくなど日常生活に支障が出る場合は、その方の体質、症状に合った漢方薬で改善出来る事があります。また漢方薬の服用で脇汗だけでなく、汗のにおいの改善も期待出来ます。

脇汗と漢方薬

なぜ過度の脇汗が出るのかを東洋医学的に考えた場合、中焦と表現する胸腹部に余分な熱がこもっているケースがあります。
また少陽胆経や三焦経といった身体の側面を流れる経絡、気の流れの異常が関係する事もあります。少陽胆経や三焦経の異常は、精神的な緊張、ストレスとも関係する事が多いです。

 

一般的に脇汗も含めた多汗症に多用される防己黄耆湯や黄耆建中湯は、汗腺のしまりの悪い全身的な多汗症の適用となる事が多く、局所的な発汗過多である脇汗に対する効果は少ないように思います。
脇汗に使う必要がある場合も、防己黄耆湯や黄耆建中湯だけの使用では無く、他の漢方薬と組み合わせる必要があると考えています。

改善症例

〇30代・女性

10年以上前から続く脇汗のご相談で来店されました。
暑い時期だけで無く、冬場の寒い季節でも常に脇の発汗が多く、1年中シャツが汗で濡れてしまうようです。またストレスや緊張があると発汗が更に増してしまうようです。

 

中焦の清熱作用のある漢方薬をお出ししました。
漢方薬の服用を始めたのが5月でしたが、服用開始1カ月後には涼しい日には脇汗が気にならなくなり、上着を羽織る必要も無くなったようです。

この方の漢方薬代金 1日あたり500円(税別)

 

〇30代・女性

3年程前から運転中に不安感が起きるようになったとのご相談。不安感が起きると手足がしびれたり、手汗、脇汗が酷くなるようです。

 

心身の緊張を緩める漢方薬の服用を始めると少しずつ落ち着いて運転出来る事が増え、3か月後には長い距離の運転も大丈夫になり、手汗、脇汗も気にならなくなったようです。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり530円(税別)

 

漢方薬代金の目安は1日あたり400円~600円前後です。

 

直接ご来店頂くのが望ましいですが、遠方の方や事情で来店が難しい方のご相談にも対応しています。まずは電話(0598-30-6525)かメールでご連絡下さい。

 

適切な漢方薬の服用で、脇汗パッドや制汗剤が不要になり、日常生活の支障が無くなるよう取組んでいければと思います。

 

その他の多汗症はこちらをご覧下さい。