腰痛・足の痛みの原因

慢性的な腰痛に悩まされる方はとても多く、常に軽い鈍痛を感じている方から、定期的に激しい痛みに襲われる方、持続的に強い痛みが続いている方と症状も様々です。

腰痛の原因も多岐にわたり、椎間板ヘルニア、腰椎すべり症、脊柱管狭窄症、骨粗しょう症など骨に原因のあるものや慢性的な腰の筋緊張、筋力の低下など筋肉に原因があるもの。
また血行不良によって引き起こされるものや、心因性腰痛といってストレスが原因となっている腰痛もあります。

体重や動作の負担がかかる関節に変形が生じる事でも下肢の痛みの原因になります。
主なものに変形性膝関節症、変形性股関節症があります。

足のしびれの原因

足がしびれる原因は大きく分けると血流障害によるものと神経の圧迫によって生じるものがあります。
また血流障害も動脈に原因のある下肢閉塞性動脈硬化症やバージャー病などと、静脈に原因があるものに分けられます。

神経が原因による下肢の痺れで多くみられるのが、坐骨神経が圧迫されて起きる坐骨神経痛です。
腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因となっている事が多いです。

また足首にある足根幹で神経や血流が圧迫されて生じる足根幹症候群が原因の事もあります。

それ以外にも骨折や捻挫、打撲の後にいつまでも痛みや痺れが残る打撲後神経痛や、血流の問題や神経圧迫が無いにも関わらず知覚神経のバランスが崩れる事で生じる心因性のしびれもあります。

腰痛にしても下肢の痛み・しびれにしても原因が骨にあるのか血流や神経圧迫にあるのかを正しく見極める事が大切です。原因が一つではなく、複数にわたる場合もあります。

漢方治療では、骨や神経圧迫に原因がある場合は昔から神経痛に効果を発揮してきた漢方薬や骨を強めてミネラルに作用する漢方薬、血流に問題がある場合は血流を改善したり血栓を溶かす漢方薬、筋肉に問題がある場合は筋緊張を緩める漢方薬などを使い改善に取り組んでいきます。