関節リウマチの症状
リウマチの初期症状は朝方の手の強張りから始まることが多く見られます。短時間の強張りでしたら他の病気からでも起こりますが、1時間以上続くようですと関節リウマチの可能性が高くなります。
20歳から40歳の女性に多くみられ、全国でリウマチの方は50万人いるとも言われています。
関節リウマチの特徴としては手の第二関節の腫脹、左右対称性の痛みが見られます。
進行に伴い手足をはじめ全身の関節が腫れて痛み、慢性的な炎症症状から全身倦怠感や疲労感が強く出ることもあります。最終的には関節炎が進行することで関節の変形が起こり、関節を動かすことが出来なくなってしまいます。
リウマチは免疫異常によって引き起こされますが、何故免疫異常が起こるのかはっきりとした原因が分かっておらず治療が難しい病気です。
そのため症状を抑える事を目的とした対処療法が主流となっています。
関節リウマチの西洋医学での薬物治療方法
1、非ステロイド系抗炎症剤、ステロイド系炎症剤・・炎症を抑えて痛みを和らげます。
2、免疫調整剤、免疫抑制剤・・免疫の異常を改善して病気の進行を抑えます。
3、生物学的製剤・・炎症や関節破壊を引き起こす物質の働きを抑制します。
いずれの西洋薬も副作用のリスクを伴うため、状況によっては使用が難しい局面も多くあるようです。
生物学的製剤は、数年前から使われ出した薬で高い改善効果が期待されていますが、非常に高い免疫抑制作用を持つため副作用として肺炎や結核などの感染症にかかりやすくなってしまうようです。
関節リウマチに対する漢方治療
漢方ではリウマチを体質や症状の出方から表寒、水毒、寒証などに分類します。
漢方薬の服用により痛みや強張りといった症状が改善して、CRP(体内で炎症や組織の破壊が見られる時に肝臓で作られる特殊なタンパク質)が下がっていく事を目的に取り組んでいきます。
主に使用される漢方薬
・麻杏薏甘湯
・麻黄加朮湯
・桂枝二越婢一湯
・薏苡仁湯
・真武湯など
その方の体質やその時の症状に合わせて漢方薬を使い分ける必要があります。