痔核(いぼ痔)の痛みに漢方薬(10代・男性)

普段から排便後などに痔核(いぼ痔)の脱出があります。
また中学生ぐらいから定期的にズキズキとした痛みが起きる事があり、その度に病院に通ってきました。

今回も少し前から痔核部分が痛みだして、座っている時以外は常に痛むとの事でした。

もともと痔核を持っている方が、いきなり激しい痛みに襲われる事があります。
これは痔核内に血栓が形成され、血流が妨げられる事により腫れあがり、腫れた痔核が肛門括約筋で締め付けられて出たままになってしまう事によって起こると考えられています。

痔核の腫脹、うっ血、嵌頓が酷い場合には、あまりの痛みに歩く事が出来なくなる事もあるそうです。

このような状態に対して漢方薬は即効性があります。

麻黄、石膏という薬味が配合された漢方薬と、痔核に対して使われる事の多い乙字湯や桂枝茯苓丸を上手に組み合わせると、早い時は服用から1~2日で激しい痛みが大幅に改善する事もあります。

今回のご相談は、歩けないほどの激しい痛みでは無いようでしたが、痛みが強い時は脱出した痔核が戻りにくくなるという事からやはり痔核の腫脹はあるようです。

まずは痛みの改善を目的に麻黄・石膏剤と血流を良くする漢方薬をお出ししたところ、今までと比べて明らかに早く痛みが改善したご様子でした。

痛みが落ち着いたため、現在は痔核に対する体質改善に切り替えて漢方薬をお出ししています。

冬場に霜焼けになり易い事からも体質的に血行不良があるようです。また疲れた時に痔核が脱出しやすくなる事や食後に眠気が強くなるなど脾虚といわれる病態に伴う平滑筋の弱さもあるようです。

そのため血流を良くする漢方薬と脾虚を改善する漢方薬で体質改善に取り組んでいます。

痔核はそのままにしておくと、排便後だけの脱出から、常に出たままの状態へと進行してしまう事が多いです。
また痔核の手術をしても、体質的な血流の悪さを改善しないと再発してしまう事も少なくありません。

痔核(いぼ痔)の急に起こる激しい痛み、痔核が起きてしまう原因部分(身体下部の血流低下)の改善に漢方薬をお試し下さい。

この方の漢方薬代金 2週間あたり 血流改善の漢方薬 4200円 脾虚に対する漢方薬 4200円(税別)(代金は症状・体質により異なります)