橋本病(甲状腺機能低下症)の症状と原因
橋本病(慢性甲状腺炎)とは、自己免疫反応の異常によって甲状腺が慢性的に炎症を起こし、甲状腺ホルモンが不足しやすくなる自己免疫疾患です。
本来、免疫は細菌やウイルスなどの外敵から身体を守る働きをしています。しかし何らかのきっかけで、自分自身の甲状腺を攻撃してしまい、甲状腺ホルモンが作られにくくなります。
なぜ自分自身の甲状腺を攻撃してしまうのかについては、まだ十分には解明されていません。誘因として、ストレスや疲労、妊娠・出産による女性ホルモンの急激な変動、ヨードの過剰摂取(海藻類など)が考えられています。
橋本病(甲状腺機能低下症)の主な症状には、疲れやすい、気力が出ない、身体が冷える、むくみやすい、脈拍が遅くなる、体重が増えやすい、皮膚の乾燥、声のかれ、記憶力の低下、脱毛、便秘などがあります。
橋本病の診断は、TSH(甲状腺刺激ホルモン)、FT4、FT3(甲状腺ホルモン)、抗Tg抗体、抗TPO抗体の数値を組み合わせて評価します。抗体が陽性であれば橋本病の可能性が高く、TSHや甲状腺ホルモンの変化により病気の進行度や治療の必要性を判断します。
治療はレボチロキシン(チラーヂン)によるホルモン補充が基本です。
橋本病と漢方薬
東洋医学では、「寒熱」や「気・血・水」のバランスが整い、気血水が滞りなく巡っている状態を健康と考えます。
本来は身体を守るはずの免疫システムが自らの甲状腺を攻撃してしまう背景にも、東洋医学では気血水や寒熱のバランスの乱れが関係していると考えます。
そのため、心身の状態に適した漢方薬を服用し身体全体のバランスが整うことで、橋本病に伴うさまざまな不調の改善が期待できる場合があります。
以下のような方が対象になります。
・レボチロキシン(チラーヂン)を服用しているが心身の不調が続いている
・副作用が強くレボチロキシン(チラーヂン)の服用が難しい
・薬を服用するほどではないと診断されたが、心身の不調が強い
橋本病に使われることの多い漢方薬
・補中益気湯
・十全大補湯
・帰脾湯
・真武湯
・逍遥散(加味逍遙散)
・半夏厚朴湯
・当帰芍薬散など
補気作用や補血作用などの補剤(エネルギーを補うもの)、気の巡りを良くする作用のある漢方薬を用いることが多いです。
チラーヂンをすでに服用中の方は、漢方薬を併用することで心身の不調の改善に取り組んでいきます。
漢方薬の服用を始めたからといって、自己判断でチラーヂンの服用を中止することはお控えください。
大切なのは、東洋医学で考える原因部分(寒熱、気血水の偏在)に適した漢方薬を服用することです。
当店では糸練功(しれんこう 筋力反射テスト)という特殊な技術を用い、一人ひとりのお身体の状態に適した漢方薬をご提案できるように取り組んでいます。
橋本病(甲状腺機能低下症)に伴う心身の不調には、漢方薬が役立つ場合があります。お一人おひとりの体質や症状に合わせて漢方薬のご提案をいたしますので、お困りの方はご相談ください。
まずは電話(0598-30-6525)またはメールでご連絡ください。


