気象病(天気痛)に漢方薬

気象病(天気痛)とは、気圧や気温、湿度などの急激な変化によって起きる心身の不調全般の事を指します。
気圧、気温差などの外界の急激な変化に対応出来ず、自律神経のバランスが乱れる事が主な原因とされています。

雨の降る前日~数日前や雨の日、台風が近づいている時などに調子を崩す事が多く、主な症状として頭痛、めまい、倦怠感、関節痛、気持ちの落ち込みなどがあります。

東洋医学的には水滞と表現する水の巡りの悪さが影響しているケースが多くみられます。また瘀血(おけつ)と表現する古血の停滞が原因となっている事もあります。
雨の日に古傷が痛むようなケースでは、瘀血が絡んでいる事が多い印象です。実際には瘀血と水滞が混在しているケースも少なくありません。

上記以外にもその方の体質的な傾向や生活習慣などにより、様々な原因が考えられます。

また仮に水滞(水の巡りの悪さ)が原因としても、東洋医学で考えるところのどの部位(上焦、中焦、下焦)、どの深さ(太陽病~少陰病)の問題が大きく影響しているのかを把握出来るよう努める事が大切です。

〇使われる事の多い漢方薬五苓散
苓桂朮甘湯
桂枝加苓朮湯
半夏白朮天麻湯
半夏厚朴湯
抑肝散
逍遥散
呉茱萸湯
桂枝加苓朮附湯
真武湯

桂枝茯苓丸
通導散
芎帰調血飲第一加減
治打撲一方
葛根湯など

改善症例
〇30代・女性
2年程前から動悸、倦怠感、めまい、胸のあたりの気持ち悪さなどが続いています。
日頃から体調の悪さはありますが、特に天気が悪くなる前に倦怠感が強くなり、調子を大きく崩してしまうようです。

症状の出方や糸練功(筋力反射テスト)の反応から、自律神経のバランスを整える事を目的に2種類の漢方薬をお出ししました。

漢方薬を飲み始めると徐々に調子の良い日が増えてきました。
3カ月後にはめまいや動悸は起きなくなり、天気が安定していれば生活での支障は殆ど無くなりました。
しかし天気が崩れる前になると倦怠感が強くなり、酷い時には寝込んでしまうようです。

改めて糸練功でお調べすると頚椎に反応がありました。
過去にむち打ちになった事があり、頚は元々あまり良くないそうです。
頚椎の歪みや緊張から自律神経に対して悪影響が起きる事があるため、頚椎の反応の改善を目的とした漢方薬に変更しました。

漢方薬を変更して2週間後に大雨の日がありましたが、これまでと比べて殆ど影響を感じなかったようです。
それ以降は雨の前日や気圧が大きく変動した時も、体調を崩す事なく普段通りに生活出来るようになっています。

この方の漢方薬代金 1日あたり600円(税別)

〇30代・女性
20代の頃から頻繁に起きる頭痛に悩まされています。
特に雨の降る前日や雨の日は、ほぼ毎回頭痛があり鎮痛剤を服用しているようです。

糸練功の反応から水の巡りを良くする作用のある漢方薬と眼精疲労に対する健康食品をお出ししました。
水滞に加えて目の酷使も頭痛の一因になっているようです。スマートフォンの過度の使用は控えるようにお伝えしました。

漢方薬の服用を始めると短期間で頭痛が起きる事は殆ど無くなり、鎮痛剤を服用する必要も無くなりました。

この方の漢方薬代金 1日あたり600円(税別)

〇70代・女性
30年前から雨の前日は胸騒ぎがして、気持ちが落ち着かなくなるようです。そのような時は血圧の上昇も伴います。
また天気に関わらず胃腸の調子の悪さや疲れ易さ、気力が出ないなどの症状もあります。

気と水の巡りを良くする事を目的とした漢方薬の服用を始めると、少しずつ体調の良さを感じる日が出てきました。
漢方薬の服用を始めて2カ月頃から雨の前日の胸騒ぎは起きなくなり、天気を気にする事は無くなりました。

その後は胃腸の状態に対する漢方薬に変更して、そちらもおおむね安定するようになりました。

この方の漢方薬代金 1日あたり400円(税別)

雨や気圧の変化に伴う心身の不調は、適切な漢方薬の服用で改善出来る事があります。

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