
離人症とは、自分自身や周囲の世界が非現実的に感じられる症状です。
離人感、現実感消失症とも呼ばれます。
自分の行動や考え、身体の感覚などを外から観察しているように感じたり、自分が外界から切り離されているように感じたりします。
ストレスや疲れ、過度の不安が原因となることが多いといわれています。
一時的な症状ならそこまで珍しい事ではありません。思春期に経験した事のある人も多いと思います。ただし長期に渡り反復して起きる場合、私生活に支障が起きる場合は、治療の対象になります。
離人症状と漢方薬
その方の東洋医学での心身のバランスの乱れを整える事で改善に取り組みます。
気血水の流れの滞りや過不足を改善する事で、心身の状態を整え症状の軽減、消失を目指します。
漢方薬での改善症例
〇30代・女性
3年前に出産して以降、自分自身を離れたところから客観的に見ているように感じる、離人症状が頻繁に起こり悩まされています。
自分がそこにいないように感じるので、どこに意識を向けたら良いか分からなくなるようです。
離人症状以外に、突然不安感、恐怖感に襲われたり、窓が無い部屋などの閉所が怖くなるといった症状もあります。
症状の出方や糸練功の反応から、気の巡りを良くする作用のある漢方薬と血虚に対する補血作用のある漢方薬をお出ししました。
漢方薬の服用を始めて1カ月後
服用を始めると少しずつ症状の軽減を感じ、この2週間は離人感のような症状は起きなくなりました。急に起きる不安感や恐怖感も起きる回数はかなり減ったようです。
2カ月後
離人症状も、不安感や恐怖感に襲われる事も無くなりました。
まだ週に2~3回程、症状が起きそうな予兆のようなものを感じる事はありますが、すぐに落ち着くようです。
4カ月後
この1カ月間は調子良く、症状が気になる事無く過ごせたようです。
この方は出産がきっかけで起きるようになった事もあり、東洋医学的には血虚という血のエネルギー不足が症状の大きな要因になっていたと思われます。
漢方薬代金 1日あたり600円(税別)(症状、体質により代金は異なります)
離人症は、その方の心身の状態に合った適切な漢方薬の服用で改善出来る事があります。
お困りの方はご相談下さい。
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