萎縮性膣炎に漢方薬

萎縮性膣炎に漢方薬

萎縮性膣炎とは、女性ホルモン(エストロゲン・卵胞ホルモン)の分泌の低下により、外陰部や腟粘膜が萎縮、乾燥する事で起き易くなる病気です。
閉経や卵巣の摘出、ストレスや過度のダイエットによる月経不順や無月経などが原因になる事があります。

 

主な症状として陰部の痛みや不快感、痒み、頻尿、おりものの異常や出血、性交時の痛みなどがあります。

萎縮性膣炎に対する漢方薬

西洋医学では基本的にホルモン補充療法(膣錠、内服薬、貼付剤)などの治療が行われます。
漢方治療の場合は、女性ホルモンのバランスの乱れと関係すると思われる、東洋医学的な原因部分から改善に取り組みます。

 

補血、滋潤作用のある漢方薬を用いる事が多いですが、症状の出方や体質的な傾向によって改善に必要な漢方薬は異なります。

 

萎縮性膣炎に使われる事の多い漢方薬

補血作用のある四物湯をベースとした漢方薬
〇連珠飲
〇芎帰膠艾湯
〇十全大補湯
〇五淋散など

 

補血作用のある当帰を含む漢方薬
〇温経湯
〇逍遥散
〇加味逍遙散
〇当帰芍薬散
〇人参当芍散
〇当帰四逆加呉茱萸生姜湯など

 

補腎作用のある地黄を主薬とした漢方薬
〇六味丸
〇八味丸など

 

補気作用のある人参を含む漢方薬
〇帰脾湯
〇補中益気湯
〇清心連子飲
〇清暑益気湯など

改善症例

〇60代・女性
数カ月前から陰部の不快感やおりものが続いており、病院では「萎縮性膣炎」と診断を受けています。症状が起き始めた頃にストレスが多く、心身共に疲れていたようです。

 

症状の出方や糸練功の反応から、補血作用と軽度の抗炎症作用を併せ持つ漢方薬をお出ししました。

 

漢方薬の服用を始めると、まずはイライラする事が減り、気持ちが落ち着き易くなったようです。
服用を始めて1カ月後には、おりものが無くなり、陰部の不快感も気にならなくなりました。

 

漢方薬は症状に対してだけでなく、症状が起きてしまう東洋医学的な原因(気血水の流れの停滞や過不足)の改善を目的とします。

 

そのため症状の軽減と共に、心身の調子も良い方向に変化する事がしばしばあります。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり450円(税別)(体質、症状により代金は異なります)

 

萎縮性膣炎は、その方のお身体の状態に合った適切な漢方薬の服用で改善出来る事があります。
お困りの方はご相談下さい。

 

直接ご来店頂くのが一番望ましいのですが、遠方や事情で来店が難しい方にも対応しています。
まずは電話(0598-30-6525)かメールでご連絡下さい。