慢性膀胱炎に漢方薬

慢性膀胱炎

急性膀胱炎は抗生物質を一定期間服用すれば治まりますが、慢性膀胱炎になると西洋薬での治療が難しくなります。

慢性膀胱炎は、何らかの理由で免疫が落ちている為に、繰り返して急性膀胱炎を起こしていることが多いです。それ以外では、前立腺肥大や膀胱結石、尿路結石、糖尿病などの基礎的な疾患が原因となり起こっているケースもあります。

急性膀胱炎が女性が殆どなのに対して、前立腺肥大や結石、糖尿病などが原因となる場合は、男性の比率も高くなります。

急性膀胱炎の原因の殆どが大腸菌である事に対して、慢性膀胱炎では緑膿菌(りょくのうきん)、腸球菌(ちょうきゅうきん)、ブドウ球菌などの割合が高くなり、複数の細菌感染が原因となっているケースもみられます。また慢性膀胱炎では、抗生物質がなかなか効かないために有効な治療が受けられず、症状が長引いてしまう事もあります。

免疫の低下により急性膀胱炎を何度も繰り返す、膀胱炎が慢性化してしまい抗生物質が中々効かない、このような症状に対しては漢方治療が効果を発揮する事が多いです。

慢性膀胱炎の症例

〇80代・女性

5年前から膀胱炎に何度も罹るようになりました。抗生物質を服用して治っても、また再発する事を繰り返してきたようです。4カ月程前から抗生物質も効かなくなってしまい、針で刺したような痛みと排尿後の激痛、尿の濁りが続いています。

膀胱に対する漢方薬と抗菌作用、免疫に対する作用のある生薬エキスをお出ししました。

漢方薬を飲み始めて1カ月が経ってもあまり症状に変化はみられませんでしたが、2カ月後には刺すような痛みが起きる事は無くなりました。ただしまだ時々排尿後に痛む事はあるようです。

3カ月後
排尿後の痛みを感じる事もほとんど無くなりました。たまに排尿前に痛む事がある程度です。尿の色もすっかり濁る事が無くなりました。

4カ月後
刺すような痛みや排尿後の痛みは起きていません。この1カ月間では排尿前に2~3回膀胱が痛んだ事がある程度のようです。

5カ月後
引き続き調子は安定しています。その後は段階的に漢方薬の量を減らしていきましたが、1/3量にしても問題ない状態が続いたため、服用期間1年で漢方薬を終了しました。

抗生物質がなかなか効果を発揮しない膀胱炎も、漢方薬で改善出来る事があります。お困りの方はご相談下さい。

急性膀胱炎

急性膀胱炎は、身体の構造的に男性より女性に多く見られる疾患で、殆どのケースが細菌に感染する事で膀胱に一時的に炎症が起こった状態です。

普段は細菌(主に大腸菌)に対する抵抗力があるため膀胱炎を発症する事は無いのですが、疲労やストレス、病気などで抵抗力が落ちていると感染しやすくなってしまいます。

症状としては、頻尿(トイレが近くなる)、排尿痛、残尿感、尿が白く濁るなどで、人によっては血尿や微熱が出る事もあります。

軽度の膀胱炎でしたら自然治癒する事もありますが、悪化すると腎盂腎炎になっている事があります。高熱が出たり腰部の叩打痛がある時は腎盂腎炎が疑われます。症状が強い時は、早めに泌尿器科を受診しましょう。

治療は抗生物質の投与になりますが、この時に漢方薬を併用すると改善効果が一段と高くなります。

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