足底筋膜炎に漢方薬

足底筋膜炎とは

足底筋膜炎とは、足裏のアーチを支える足底筋膜に炎症が起きて痛みが生じる疾患です。
起床後やしばらく休んだ後など、安静後の歩き始めに痛みが出易いという特徴があります。
マラソンなどのスポーツや長時間の立ち仕事、足に合わない靴を履いているなど、過度の負担を掛ける事が発生原因といわれています。

足底筋膜炎の治療法

一般的な治療法としては、消炎鎮痛剤の服用や湿布による炎症に対する治療があります。
また足に合わせたインソールの着用などがありますが、いずれも対症療法に留まる事が多いようです。

足底筋膜炎に対する漢方薬

痛みの原因と思われる東洋医学的な問題点(気血水の偏在や循環の悪さ、経絡の変調など)から改善に取り組みます。どのような漢方薬が合うのかは、一人一人で異なりますので一概には言えませんが、下記のような漢方薬が有効な事があります。

 

急性期~亜急性期
〇越婢加朮湯
〇麻杏薏甘湯など

 

亜急性期~慢性期
血行不良が主要因のケース
〇桂枝茯苓丸
〇折衝飲
〇通導散
〇桃核承気湯
〇芎帰調血飲第一加減
〇疎経活血湯
〇四物湯
〇田七人参など

 

水滞が主要因のケース
〇桂枝加苓朮湯
〇薏苡仁湯
〇防己黄耆湯
〇五苓散など

 

冷えが伴うケース
〇桂枝加苓朮附湯
〇五積散
〇当帰四逆加呉茱萸生姜湯
〇八味丸など

足底筋膜炎の改善症例

〇50代・女性
3カ月程前から、起床時や歩き出しの際に土踏まず~かかとにかけて痛みが起きる状態が続いています。整形外科で「足底筋膜炎」と診断されて湿布や消炎鎮痛剤など出されましたが、あまり効果は感じられず、根本から改善したいと漢方薬のご相談がありました。

 

症状の出方や糸練功の反応から、血流改善作用のある漢方薬と利水作用のある生薬末をお出ししました。

 

漢方薬の服用を始めて2週間後
痛みが10→7~8ぐらいに少し減ってきました。

 

1カ月後
痛みが10→2ぐらいになり、だいぶ気にならなくなってきました。

 

2カ月後
たまに起床直後に気になる事がありますが、痛みが10→1になり日常生活で痛みを感じる事は殆どなくなったようです。また漢方薬を飲み始めてから、足の浮腫みもずいぶんと減ってすっきりしたようです。

 

漢方薬代金 1日あたり450円(税別)

 

足底筋膜炎に関わらず、関節や筋肉の慢性的な痛みには漢方薬が有効な事があります。
お困りの方はご相談下さい。

 

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