変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症とは、加齢や肥満、日常的な膝関節への負担により、膝関節のクッションの働きをしている軟骨や半月板が擦り減り、炎症や関節の変形が起きてしまう病態です。また、膝関節の外傷や関節リウマチなどで引き起こされることもあります。
最初のうちは歩行時などの一時的な痛みですが、進行すると正座や膝を完全に伸ばすことが困難になったり、激しい痛みによって歩行自体が難しくなったりします。
膝関節症は、膝関節の炎症によって関節液の過剰滞留が起こり、いわゆる「水が溜まった」といわれる状態を伴うことが多くあります。水が溜まるのは、炎症を抑えたり、膝の関節が直接擦れるのを回避したりといった、いわば自分の膝関節を守るために起こっています。
そのため、炎症が改善されない限り、一時的に水を抜いても再び水が溜まってしまいます。膝関節の病態自体を改善し、水が溜まる必要の無い状態にすることが大切です。
変形性膝関節症の漢方治療
漢方治療では、伝統的に関節に対して使われてきた漢方薬で、膝の痛みや炎症を改善していくことが可能です。変形してしまった膝関節自体が完全に元に戻ることは基本的にありませんが、漢方治療によって歩行や動作時の痛みがなくなり、日常生活に支障がなくなるまで改善するケースを多く経験しています。
また、炎症やむくみが改善することで、漢方治療の前に比べると見た目の変形も目立たなくなることが多くあります。
ただし、膝は頸椎や腰椎に比べて負担がかかりやすい部位です。そのため、体重の重たい方は体重を減らす努力を並行して行うことで、改善効果が大幅に違ってきます。
また、筋力の衰えを気にして、痛みを我慢して散歩などをしてしまう方がいますが、炎症や痛みが改善するまでは極力、膝関節に負担をかけないことが大切です。
日常生活で普通に動いていれば、そこまで筋力の低下を気にする必要はありません。筋力の低下を気にするのは、漢方治療で炎症や痛みが落ち着いてからでも遅くありませんので、まずは「患部に負担をかけないこと」を第一にして治療を進めていきましょう。
〇正座が出来ない
〇歩いていると痛みが強くなる
〇歩き出す時が特に痛む
〇階段の上り下りが苦痛
〇夜中に痛みで目が覚める
〇膝が腫れる、膝に水が溜まる
〇あぐらをかけない
これらの症状には、漢方薬がとても良く効くことが多くあります。グルコサミンやコンドロイチンなどを服用しても改善が見られない膝の痛みに対して、漢方薬をお試しいただければと思います。
また松阪漢方堂では、ご希望の方にはツボを刺激するテープを貼ったり、膝関節の負担軽減を目的にテーピングをすることで、改善を早める取り組みをしています。
膝の痛みの症例
【症例1】50代・女性
1カ月ほど前から右膝の痛みが始まり、少し水も溜まってきました。整形外科で「変形性膝関節炎」と診断されて飲み薬と湿布を出されましたが、痛みに改善は見られないようです。
膝関節の状態や糸練功(しれんこう:筋力反射テスト)の反応から、2種類の漢方薬を組み合わせてお出ししたところ、服用を始めて2週間後には痛みが10から3ほどに軽減しました。水が溜まってきていたのも気にならなくなったようです。
1カ月後には痛みは1割程度にまで減り、階段の上り下りの際に少し違和感を感じる程度にまで改善しました。
この方の漢方薬代金:1日あたり600円(税別)
【症例2】50代・男性
何年も前から右膝の慢性的な痛みに悩まされており、少し長く歩いたり体重をかけたりすると痛みが強くなります。体重が重たいことも、膝の症状を悪化させる要因になっているようです。
体質や症状に合わせて2種類の漢方薬をお出ししました。
服用を開始して1カ月後にはまだ症状の変化は見られないようでしたが、2カ月目くらいから少しずつ痛みの軽減が始まり、3カ月後には膝の痛みが大幅に軽くなり鎮痛剤を飲む必要がなくなりました。
また、2種類お出しした漢方薬のうちの一つに、関節に働きかけながら体内の余分な水分を排出する作用があったためか、体重も自然と5キロ以上減らすことができました。
この方の漢方薬代金:1日あたり600円(税別)
膝関節の痛みは、関節の状態に適した漢方薬を服用することで、改善できることがあります。お困りの方はご相談ください。


