鎮痛剤が欠かせない頭痛(40代・女性)

20代の頃から頭痛に悩まされており、現在は毎日鎮痛剤を飲んでいるとのご相談がありました。

 

頭痛以外には、肩こり、冷え性、便秘などの症状があります。
また現在はほぼ落ち着いていますが、3年前には左腕、指の痺れがあり頚椎6番、7番の頚椎ヘルニアと診断を受けています。

 

毎日起こる頭痛は、眼の奥や首の後ろあたりを中心に痛む事が多く、イブなどの鎮痛剤を飲むと落ち着きます。
また1ヵ月に1度ぐらいの頻度で激しい偏頭痛があり、その時は鎮痛剤を飲んでも効かない事が多いようです。

 

糸練功の結果からは、首や肩周りの筋緊張による頭痛と胃の冷えが原因の2種類の頭痛の反応を確認しました。
首や肩周りの筋緊張は、糸練功の反応では頚椎4番に原因があるように思われました。

 

そのため漢方薬は、筋緊張を緩めながら頚椎の状態を正常化する漢方薬と胃を温める作用のある漢方薬をお出ししました。
また首肩の筋緊張を緩めるツボをお教えする事で、効果を高めるように取り組みました。

 

養生法としては身体を冷やすものを控えて頂き、また小まめに首肩まわりの簡単なストレッチをして頂くようにお伝えしました。

 

お仕事でパソコンを使う事が多いためどうしても首肩凝りが悪化しやすいですが、長時間同じ姿勢を続けずに小まめに筋肉を動かすだけでも筋緊張の程度は違ってきます。

 

漢方薬を飲み始めて2週間後
毎日飲んでいた鎮痛剤を飲まないで良い日が出てきました。
また以前に比べると肩凝りも少し楽になってきたご様子でした。

 

2ヵ月後
1週間のうちで鎮痛剤を飲む回数が1~2回に減ってきました。
頭痛が起きても痛みが軽くなっています。
以前のように頭痛で寝込む事も無くなっています。

 

長年続く頭痛にも関わらず、順調に改善が進んでいると思います。
この調子で漢方薬の服用を続けると、頻繁に頭痛に悩まされる事は無くなってくると考えられます。

 

もともと頭痛のある方が、鎮痛剤を頻繁に使用していると段々と脳が頭痛に敏感になってしまうと言われています。
その結果余計に頭痛が起きやすくなり、また鎮痛剤が効きにくくなってしまう事を「薬剤誘発性頭痛」や「薬物乱用頭痛」と呼びます。

 

漢方薬は、鎮痛剤のような依存性は無く、頭痛の原因部分から自然に改善をしていきます。
一定期間服用を続け頭痛を起こしやすい体質が改善されると、漢方薬の服用を終了しても頻繁に頭痛に悩まされなくなる事がほとんどです。

 

頭痛でお困りの方はご相談下さい。

 

この方の漢方薬代金 2種類の漢方薬 1日あたり600円(税別)(代金は症状や体質によって異なります)