ストレスによる下の血圧上昇型の高血圧(50代前半・女性)

時代と共に高血圧の基準は変わってきていますが、現在は上の血圧が140以上、下の血圧が90以上になると注意が必要だと言われています。

 

高血圧には、最高血圧のみが高くなるパターンと最高血圧、最低血圧共に高くなるパターンがあり、下の血圧も高くなる原因の一つにストレスによる末梢血管の収縮による血流の低下があります。
ストレスによって血圧が上がっている方は、血圧を気にする事で測定時に緊張してしまい益々測定値が高くなってしまうという悪循環に陥りがちです。

 

白衣高血圧や白衣症候群などと言われる、病院で血圧を測ると家で測る数値よりも高くなってしまうのも、緊張によって血圧が上がってしまうからと言えます。
そのような方は、家で血圧を測る時は3回続けて測ってみると3回目が一番低くなる事が多いので、3回目の数値が普段の自分の血圧と考えると良いと思います。

 

また血圧は季節では冬から春にかけて、一日では安静時で比較するなら朝方に最も高くなり易いので、血圧が高い方は2月~4月の早朝には力んだり激しく動くような血圧が上がる事は避けた方が良いです。

 

ご相談の女性は、少し前から血圧が上がり出して上が150下が100前後有るとの事でかなり心配をしていました。
家では事ある毎に血圧を測っては、益々心配をしてしまうという事でした。

 

漢方薬をお出しした際も2ヶ月~3ヶ月服用を続ければ段々と数値が改善を始め、一度下がり出すと後は早いですよとお伝えしましたが、気になってしょうが無いご様子でした。

 

最初は半夏白朮天麻湯という漢方薬と、血流を良くする漢方薬の2種類をお出しして、途中から朝方の頭重を目標に半夏白朮天麻湯と釣藤散の組み合わせに変えてお出ししました。

また改善効果を高める為に、彼女の血圧に対応したツボをお教えしてツボを刺激する粒を定期的に貼って貰いました。

 

随分と心配をされていましたが、三か月目に来店された時には最近段々と血圧が下がり始めたと少し安心したご様子でした。

 

その後ばったり来店されなくなったので気にしていましたが、しばらくして彼女の身内の方がご相談に来られた時に聞いてみた所、その後は急速に数値が改善して現在は上は120、下は80前後に安定しているとの事でした。