1年程前から舌の苔が白くなり、舌が乾燥するようになったとのご相談がありました。
そのため常に舌の違和感や乾燥、ざらつきが気になってしまうとの事です。
最初は口の中に苦みを感じる事もあったようですが、現在は苦みや味覚の異常は無いとの事です。
血液検査も受けましたが特に異常は無く、病院では舌乳頭の萎縮と診断されてビタミン剤や亜鉛の錠剤を服用してきましたが、あまり効果はなかったようです。
症状の出方や問診から、少陽病位に対する漢方薬と水の偏在を整える漢方薬をお出ししました。
漢方薬を飲み始めると、舌の乾燥感やざらつきが軽減するようになり、また舌の症状以外でも、口の渇きや肩凝り、身体の冷えなども気にならなくなってきました。
2カ月程服用を続けて頂き、最初に比べると症状は改善してきましたが、何故かコーヒーや緑茶、チョコレートなどのカフェインを含むものを食べると舌が乾燥してしまいます。
改善も少し停滞気味と感じたために、同じ少陽病位に対する漢方薬で、自律神経のバランスを整える働きがあるものに変更しました。
舌の違和感や乾燥、舌痛症などの痛みに対しても自律神経に対する漢方薬で改善するケースがあります。
漢方薬を変更して3週間後には、今までよりも舌の乾燥感が一段と少なくなり、唾液の量が増えたように感じるとの事でした。
カフェインなどの一部の食べ物を避けていると、漢方薬を飲む前に比べて舌の乾燥感や違和感も半分ぐらいにまで減ってきているようです。
この調子で症状の消失とカフェインを含む食べ物などにも影響されないように取り組んでいきたいと考えています。
この方の漢方薬代金 1日あたり 400円(税別)(体質・症状によって代金は異なります)