〇60代・女性
50代の頃から睡眠障害や不安感が強くなり向精神薬を服用しています。
メンタルクリニックでは「うつ病」との診断を受けています。
途中調子の良い期間もありましたが、最近になって再び気持ちが落ち着かない、そわそわとした不安感が強くなったためご相談に来店されました。
仕事が忙しくなり、夜勤が増えた事も影響しているようです。また調子を崩してから食欲が低下して軟便が多くなり、特に夜勤明けは7回ぐらいトイレに行くようです。
症状の出方や糸練功の反応から自律神経の安定を目的とした漢方薬をお出ししました。
また夜勤明けの下痢に対して胃腸を整え、お腹を温める漢方薬を併用としました。
漢方薬の服用を始めて3週間後
漢方薬を飲み始めて最初の1週間はわりと調子が良かったようですが、その後は良い時と悪い時の差が大きいようです。
ただし全体的にみるともやもやとした不安感は減ってきています。前回の夜勤明けはトイレに行く回数も3回で済みました。
調子の良い時が出てきたことで、胃の調子が悪かったり、空腹時には不安感が強くなり、食べると落ち着く傾向に気が付いたようです。
胃腸に対する漢方薬はそのままに、自律神経に対する漢方薬を少量ですがもう1種類追加しました。
6週間後
そわそわとした不安感が無くなり、だいぶ調子が良いようです。
睡眠状態も寝付きが少し悪い時もありますが、よく眠れるようになりました。
胃腸の調子も落ち着き、夜勤明けも1～2回トイレに行くだけになりました。
調子は良さそうでしたが、症状の安定、再発防止目的で同じ量の漢方薬をお出ししました。
9週間後
その後も調子が良いため、一度漢方薬を止めて様子をみたいと予約がキャンセルになりました。
本来なら再発防止を目的として、量を減らしながらもうしばらく服用を続けて頂きたいところでしたが、ご本人の希望により終了となりました。
胃腸を整える漢方薬を併用したことが、順調な調子の改善につながったように思います。
この方の漢方薬代金 1日あたり600～700円（税別）（体質、症状により代金は異なります）
