朝方の不安感、倦怠感

〇50代・女性

 

朝方の不安感や倦怠感、集中力の低下などの症状が続いているためご相談に来店されました。
それ以外にも睡眠状態の悪化、同じことをグルグル考えてしまう、喉の違和感、食欲の低下、頭重感、頚肩凝りなどがあります。

 

症状の出方や糸練功の反応から、心身の緊張を緩める作用のある漢方薬と気の巡りを良くする作用のある漢方薬をお出ししました。

 

漢方薬の服用を始めて1か月後
倦怠感が減り、集中力が出てきたようです。同じことをグルグル考える事も少し減ってきました。
睡眠状態はだいぶ良くなり、病院で睡眠薬を処方されたようですが、結局飲まないでも大丈夫だったようです。
胃の調子に改善がみられないため、頓服として胃腸を温める漢方薬をお出ししました。

 

また食養生として冷たい飲み物は控えるようにお伝えしました。

 

2か月後
全体的にだいぶ落ち着いてきたようですが、ストレスがかかると調子が悪くなるようです。
しばらく胃の調子は良くなっていましたが、最近また食欲が無くなってしまいました。

 

心身の緊張を緩める漢方薬は引き続きお出しして、頓服で出していた胃腸に対する漢方薬を毎日服用に変更しました。

 

3か月後
朝はすっきり起きられるようになり、喉の違和感、頭重感も気にならなくなりました。
たまに同じことを考え込んだりする事もあるようですが、以前よりは短い時間で落ち着くようです。

 

糸練功の反応から胃腸に対する漢方薬と気滞(気の巡りの悪さ)に対する漢方薬に変更しました。

 

4カ月後
生活の中で不安を感じる出来事やストレスが掛かる事がありましたが、そこまで調子を崩すことなく落ち着いているようです。
胃の調子はすっかり良くなり、頚肩の凝りも気にならなくなりました。
気滞に対する漢方薬を中止して、胃腸を整える漢方薬の1種類に減らしました。

 

6カ月後
また生活環境に変化があり、イライラする事が増えたようです。
食欲はありますが、たまにですが考え込んでお腹が痛くなる事があります。
胃腸に対する漢方薬を半分に減らし、血熱血虚に対する漢方薬をお出ししました。

 

7カ月後
前回から調子が安定して、イライラする事も無くなったようです。
変な不安感も無く、変に考え込むことも無くなり、胃腸の調子も安定して腹痛が起こる事も無くなりました。
夜も良く眠れて、首肩凝りも気にならない状態が続いています。

 

ご相談の症状はおおむね解消されたため、血熱血虚に対する漢方薬をもう1か月分お出しして漢方薬の服用を終了としました。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり400~600円(税別)(体質、症状により代金は異なります)