
〇70代・男性
1カ月前に肺癌に対して胸腔鏡下手術を行った直後から、ズキズキとした膀胱の痛みと焼けるような残尿感が続いています。常に排尿したい感覚があり、何度もトイレに行き、何をするにも膀胱に意識が行き、気持ちが落ち着かず集中出来ないようです。
泌尿器科の検査では異常が無く、薬や漢方薬が処方されたようですが効果は感じられ無いようです。
症状の出方や糸練功の反応から、清熱利水を目的に2種類の漢方薬と1種類の生薬エキスを組みわせてお出ししました。
漢方薬の服用を始めて2週間後
漢方薬を飲み始めると数日で痛みや残尿感に大幅な軽減を感じたようです。
まだ頻尿は続いていますが、ズキズキした膀胱の痛みやドクドクするような残尿感は殆ど無くなったようです。
1カ月半後
膀胱症状は無くなり、すっかり元の状態に戻ったようです。
2カ月半後
引き続き問題の無い状態が続いています。
再発防止を目的に、漢方薬の分量を減らしたものを30日分お出しして終了としました。
肺の手術によって膀胱症状が出たというご相談は初めてでしたが、短期間で改善がみられました。
肺と膀胱という位置的にも機能的にも関係ないと思われる臓器ですが、人間の身体は各臓器が個別で働いているわけでは無く、連動しながら成り立っていますのでそのような事も起こりうるように思います。
あるいは手術後の一時的な症状だったのかもしれませんが、漢方薬の服用を始めるとともに速やかに痛みや残尿感が落ち着いたようです。
この方の漢方薬代金 1日あたり700円(税別)(体質、症状により代金は異なります)