産後3カ月の方から、漢方薬のご相談がありました。
出産後しばらくしてからイライラが強くなり、物忘れや倦怠感、肩こり、頭痛などの症状が続いています。便秘も酷くなり週に2回ぐらいしか出ていないようです。
症状の出方や糸練功(しれんこう:筋力反射テスト)の反応から、出産などにより排出されるべき「瘀血(おけつ:古血)」が残ってしまったことによる心身の不調と考えました。便秘が重なることで、さらに症状を悪化させているようです。
漢方薬は、産後の瘀血による不調に使われる漢方薬と、便秘に対して漢方の下剤をお出ししました。
漢方薬の服用を始めて数日でイライラが治まり、身体が軽くなり、睡眠状態も良くなったようです。
念のため1カ月ほど服用を継続し、すっかり元気になったため漢方薬の服用を終了することが出来ました。
この方の漢方薬代金 1日あたり490円(税込)(体質、症状により代金は異なります)
【産後の不調と漢方薬】
産後の不調は、大きく分けると主に2つのパターンがあります。
エネルギー過剰(実証・瘀血タイプ)
今回の方のように、出産によって排出されるべきものが体内に残り不調が起きるケース。
体質的な傾向や症状に応じて、芎帰調血飲第一加減、桂枝茯苓丸、桃核承気湯など駆瘀血作用(くおけつさよう)を含む漢方薬が適応になることが多いです。
エネルギー不足(虚証・血虚タイプ)
出産やその後の育児によって「血虚(けっきょ)」というエネルギー不足に陥ってしまうケース。
当帰芍薬散、連珠飲、十全大補湯など補血作用のある漢方薬が適応になることが多いです。
間違えて逆の漢方薬を服用すると、エネルギー過剰に拍車がかかったり、さらに消耗を深めたりして、不調が悪化する可能性があるため注意が必要です。
【産後の養生法】
「産後の肥立ち」とは、妊娠・出産を終えた女性の身体が妊娠前の元気な状態に回復することを指す言葉です。昔から「産後の肥立ちは無理をするな」といわれていますが、特に産後しばらくの間は、目を酷使することはできるだけ控えたほうが良いとされています。
東洋医学では、目は肝血と深いかかわりがあるとされており、出産で使われるエネルギーと目を使うエネルギーは同じものと考えられています。そのため目の酷使は、出産で大きく失われたエネルギーを更に消費するものとして戒められてきました。
スマートフォンが普及した現代社会だからこそ、意識して目を休め、身体をいたわることが大切です。
産後の不調には、漢方薬が良く効くことがあります。
お困りの方はご相談ください。




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