過敏性腸症候群による腹痛、下痢

〇40代 女性

5年程前から腹痛、下痢が起きるようになり、過敏性腸症候群と診断を受けています。
病院で処方された整腸薬と利水作用のある漢方薬で緩解していましたが、1年程前から効果が無くなってきたようです。同時期にストレスがかかる出来事があった事も関係しているのかもしれません。

 

食後に行きたくなる事が多く、すっきり出ずに2~3回行くこともあるようです。
その際にはみぞおちの辺りが引き攣ったり、お腹からゴロゴロと音がする腹鳴が伴う事も多くあります。またストレスがかかると調子を崩し易いようです。

 

症状の出方と糸練功の反応から、心身の緊張を緩める作用のある漢方薬と、東洋医学で痰湿と表現する胃腸に溜まった湿気を除く作用のある漢方薬をお出ししました。

 

また養生法として、痰湿の原因となる砂糖やクリームの多い甘いお菓子やジュース、甘い果物の摂り過ぎは控えるようにお伝えしました。

 

漢方薬の服用を始めて3週間後
胃の調子が良くなり食欲が出て、食後の腹鳴も減ってきたようです。
試しに整腸剤を止めてみたら下痢になったようですが、併用していると大丈夫なようです。

 

6週間後
途中金銭的な事情から漢方薬を1種類に減らしたり、違う漢方薬に変更すると調子を崩してしまいました。元々の2種類の組み合わせに戻すと再び安定してきたようです。

 

2カ月後
この2週間は会食など色々と食べる機会が多かったようですが、腹痛、下痢が起きる事も無く大丈夫だったようです。

 

10週間後
おおむね調子は落ち着いているようです。
毎日服用していた整腸薬を、食後に腹鳴が気になる時だけに減らしているようです。

 

3カ月後
漢方薬を飲まなくても腹痛や下痢が起きなくなったため予約がキャンセルとなりました。
漢方薬の服用を続けるうちに胃腸症状以外に、吹き出物が出来なくなり肌が綺麗になったようです。

 

効果のあった漢方薬から考えると、この方の腹痛、下痢は、ストレスによる腹部の緊張と湿気の停滞という2つの要因が関係していたように思われます。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり600円(税別)(体質、症状により代金は異なります)

 

過敏性腸症候群や慢性的な下痢、腹痛は、適切な漢方薬の服用で改善出来る事があります。
お困りの方はご相談下さい。