結婚して2年ほど経つが、なかなか妊娠に至らないというご相談を受けました。
気になる症状としては、以前から冷え性で、特に手足の冷えが気になります。
また生理痛があるために、生理の1~2日目に鎮痛剤を飲む事が多いとの事です。

基礎体温表を見せて頂くと、低体温時の体温の低さが気になります。また生理の数日前から体温が下がり始めてしまうため、東洋医学で血虚と表す状態でもあるようです。糸練功で確認すると、不妊症の原因と考えられる低体温、血虚に加えて、加齢による女性機能の低下の反応もありました。
身体を温め、女性機能の働きを高め、血虚の状態も改善出来るように漢方薬と補助剤をお出ししました。

また漢方薬に加えて妊娠し易いお身体作りの助けとなるように、お灸をすると良いツボをお教えして、毎日1回自宅でツボ灸もして頂きました。
同じ不妊症でも、体質によって刺激が必要なツボが違ってきます。また体調などによっても微妙にツボの位置が動いたりします。

漢方薬の服用を開始したのが秋から冬に掛けての時期だったにも関わらず、漢方薬の服用を開始して2ヶ月後には例年に比べて冷え性の自覚的な改善がありました。
コーヒーなどの身体を冷やす物を避けて、身体を温める食べ物を多めに摂る等、きちんと養生を守った事もあり、漢方薬の服用を半年続けた頃に妊娠反応がありました。
その後は、胎児が元気に育つように安胎薬を服用して頂き、無事男の子を出産したと嬉しい報告がありました。