医療技術の進歩によって、昔に比べると出産は安全なものになったと言われていますが、産後に体調を崩す方は依然として多くいます。

産後に気管支ぜんそくや蕁麻疹、関節リウマチなどの病気を発症する事があります。

はっきりとした原因は分かっていませんが、出産後の急激な女性ホルモンの低下や産後の体力の低下が関係していると考えられています。

産後に発症する主な症状・疾患

・脱肛
・めまい、貧血、倦怠感
・頭痛
・関節リウマチ、関節の痛み
・湿疹、蕁麻疹
・気管支喘息

東洋医学では産後の身体の不調は、出産によって出てしまわないといけない瘀血(古血)が体内に残る事によって引き起こされると考え、瘀血を改善する漢方薬が使われる事が多いです。
また出産による体力低下が大きい時は、気虚や血虚を補う漢方薬が効果を現す事もあります。

本当に瘀血(古血)が体内に残る事が原因かは分かりませんが、瘀血を改善する漢方薬で産後の原因のはっきりしない病気・症状が改善したという症例はとても多く報告されています。

症例

産後の関節痛(30代女性)
出産をしてから腰や膝に強い関節痛が起きるようになってしまいました。
特に膝は曲げ伸ばしの際に強い痛みがあり、鎮痛剤を服用しています。
補血作用と瘀血を改善する作用を併せ持つ漢方薬をお出ししたところ、1ヵ月程で痛みが気にならなくなり鎮痛剤も必要無くなりました。

産後の脱肛(30代女性)
出産後から脱肛が起きてしまい、常に柔らかいものがお尻から出ています。
体力を補い、引き上げる作用のある漢方薬を5日程服用すると脱肛が起きなくなりました。
また牡蠣肉製剤であるヴァイタルゲンも併用したところ、服用直後から視界がすっきりして身体が楽になったと喜ばれました。

産後の症状の中には、産後うつと呼ばれるうつ症状もあります。
産後うつに対しては、症状に応じて気持ちが塞ぎ込む状態を改善する気剤やイライラなどを鎮める鎮静作用のある漢方薬を使い分ける必要があります。
産後うつのような精神的な症状に対しても漢方薬は効果があります。

出産後の体調不良は一時的なものもありますが、難治性でなかなか改善しない事も多いです。
そのようなケースでも漢方薬で順調に改善していく事があります。
産後の不調でお悩みの方は、漢方薬をお試し下さい。