間質性膀胱炎(残尿感・下腹部の痛み)

〇70歳・女性

2年前に膀胱の痛みや残尿感が起きるようになり、間質性膀胱炎と診断を受けています。

 

病院で出されたアイピーディカプセルを服用して、1年間は痛みや不快感が無くなっていたようです。ところがまた症状がぶり返してきたため、漢方薬で改善したいとのご相談がありました。

 

遠方の方のため1カ月毎に漢方薬を郵送して対応する事にしました。

 

主な症状

〇一日中続く残尿感
〇下腹部、膀胱や子宮のあたりの痛み
〇両下肢、鼠径部の痛み
〇足の裏のうずうず感
〇下腹部や臀部の冷え
特に排尿後もずっと残尿感が続くのが不快なご様子です。

 

症状の出方などから膀胱周りの冷えやアレルギーによる炎症、知覚神経過敏の改善を目的に3種類の漢方薬を組み合わせてお出ししました。

 

漢方薬を飲み始めると段々と軽減がみられ、毎日あった症状が気にならない日も出てきました。
服用開始から2カ月後には10→2ぐらいまで改善してきたようです。

 

このまま順調に改善が進むと思われましたが、途中で体調を崩したためか再び症状がぶり返してしまいました。そのため一時的に漢方薬を免疫の正常化を目的としたものに変更しました。

 

2週間ほどで再び調子が戻り何も気にならない日が出てきたため、タイミングをみて漢方薬をまた最初の組み合わせに戻しました。

 

漢方薬を飲み始めて5カ月後には全ての症状が殆ど気になる事が無くなったため、2種類の漢方薬(アレルギーや知覚神経異常に対する漢方薬)の量を減らしました。

 

服用を始めて6カ月後
引き続き調子の良い状態が続いています。2種類の漢方薬を終了として、残りの1種類の漢方薬も量を減らしてお送りしました。
最後まで必要と思われた漢方薬は、腰周りを中心に温めながら血行を良くする作用のある漢方薬でした。

 

途中から毎日足湯をして頂き、足腰を冷やさないよう気を付けた事も良かったと思います。

 

間質性膀胱炎について詳しくはこちらをご覧下さい。