〇50代・女性
2年半前から排尿後もすぐにトイレに行きたくなる、残尿感、膀胱不快感が続いており、「間質性膀胱炎」と診断されています。
病院からはアイピーディカプセルとベオーパ錠が処方されており、それで症状が落ち着く時期もありますが、またぶり返す事も多いようです。
今回はコロナの影響で家に居る事が多くなった頃から、また膀胱症状が悪化してきたようです。
間質性膀胱炎に伴う事が多い痛みは特にありません。
症状の出方や糸練功の反応から、水の巡りを正常化する漢方薬と気の巡りを良くする作用も含まれる漢方薬をお出ししました。
漢方薬の服用を始めて2か月後
症状に変化は見られません。
元々常に足先の冷えがありましたが、最近は特に気になるようです。漢方薬を温める作用のあるものに変更しました。
3か月後
膀胱の調子は一時期よりは少し良いようです。
ただし最近になって睡眠状態が悪くなり、睡眠導入剤が追加で処方されるようになりました。
5カ月後
膀胱の調子は多少ましになっていますが、やはりすっきりしません。
再度漢方薬を検討し直して、血虚を補い水の巡りを正常化させる作用のある漢方薬と睡眠状態の改善も含めて自律神経のバランスを整える作用のある漢方薬に変更しました。
7カ月後
漢方薬を前回の組み合わせに変更してから、あきらかに調子の良い日が増えてきました。
調子が悪くても数時間で落ち着き、以前のように1日中気になるという事が無くなりました。
アイピーディカプセルとベオーパ錠が減薬されました。睡眠導入剤も中止されましたが、眠れなくて困るという事は減ったようです。
1年後
この3カ月間は日常生活への支障は殆ど無く過ごせているようです。
睡眠状態も良くなり、夜中に目が覚めて眠れなくて困るという事も無くなったようです。
調子が良いため漢方薬の服用を忘れる事も増えてきましたが、調子を崩すこと無く過ごせています。
血虚利水の漢方薬の分量を減らして、体質全般に対して気の巡りを良くする漢方薬と組み合わせ、症状の安定、再発防止目的で服用を続けて頂いています。
この方の漢方薬代金 1日あたり550~700円(税別)(体質、症状により代金は異なります)