漢方治療は原則的には体質や症状の出方などから、病因(気・血・水)八網分類(表裏・寒熱・虚実)を絞り込む事で治療方針を決定していきます。
しかし全ての疾患や病態に対して体質に合わせた治療が必要かというと、必ずしもそうではありません。
例えばムチ打ちや打撲の急性期は、漢方薬の服用量を年齢や体質で調節する事を除けば、瘀血として捉えて瘀血を改善する漢方薬で痛みを早く改善する事が出来ます。また後遺症が残り難く、予後が良くなります。
ご相談の女性は巡り合わせが悪いのか今回で3回目の追突事故でしたが、漢方薬を服用しなかった過去2回の事故に比べて追突の衝撃は一番大きかったものの、事故翌日から1週間漢方薬を飲む事で、痛みの改善が一番早く、身体が楽になったと喜んで頂きました。
逆に事故後1年経っても2年経っても痛みや痺れなどの慢性的な後遺症が残ってしまった場合は、骨に作用する漢方薬を服用する事で少しずつ症状を取っていく事が可能です。
ムチ打ち、打撲直後のケースも慢性化したケースも対応出来ますのでご相談頂ければと思います。