子宮腺筋症と、生理中以外は止まらないおりもののご相談がありました。
おりものは、3年程前から増えてしまい生理の時以外は常に少なくない量が出続けています。

また子宮腺筋症に伴う月経過多や生理前の下腹部の腫れ、生理前後の左下腹部から左下肢にかけての痛みなどの症状があります。

生理中は月経過多によって貧血になってしまうため、鉄剤を服用したり、点滴を受けたりしていますがかなりお辛いご様子です。

子宮腺筋症は20代後半に見つかり、今まで3回程ホルモン注射を行い半年間生理を止めてきました。
その間は不快な症状を無くなりますが、対症療法ですのでホルモン注射の期間が終わるとまた元に戻ってしまいます。

症状と糸練功の結果から、瘀血を改善する作用と補血作用を併せ持つ漢方薬、瘀血に対する補助剤、塊を解す作用のある漢方製剤をお出しして様子を見る事としました。

子宮腺筋症自体の改善にはある程度の日数を要します。また病院の検査でないと縮小傾向にあるのかは分かりません。
まずは帯下(おりもの)と生理に伴う症状の改善が、漢方薬がきちんと合っているのか一つの指標になると考えました。

2週間後に来店された時に、帯下(おりもの)は、漢方薬の服用を始めて11日目で止まったと教えて頂きました。
また生理前にもかかわらず、下腹部も前回程腫れていないとの事です。

生理中も普段起きる左下腹部から左下肢の違和感・痛みが起きなかったので安心していましたが、今回は生理が終わってから痛みが出てしまいました。

生理後に帯下(おりもの)も一時的に再開してしまいましたが、こちらは生理後9日目に再び落ち着いたご様子です。
その後も帯下(おりもの)は、生理後7日~10日程続いてから落ち着くという状態を維持しています。

月経過多によって生理中は大きく身体が血虚に傾く事が、左下肢の症状にも影響している可能性があります。

今後は通常時は今まで通りの漢方薬、生理時のみ瘀血に対する補助剤を中断して補血作用のある漢方製剤を追加する事で改善をはかりたいと考えています。

帯下(おりもの)がある事自体は、自然な生理現象です。量にも個人差があるといわれています。
ただし急に量が増えたり、生活に支障が出るような状態が続く場合は、やはりなにかしら身体のバランスが乱れている事が考えられます。
冷えの改善作用や利水作用、漏れを防ぐ働きのある漢方薬が意外と効果を発揮する事があります。

また色やにおいの異常が伴う場合は、性感染症が原因の事があります。
そのような場合は抗生物質の服用が最優先ですが、漢方薬を併用すると予後の良い事があります。

追記
その後も、生理後1週間ほどで帯下(おりもの)は落ち着く状態を維持しています。
また生理中から生理後にかけて毎回起きていた、下腹部や太腿の強い痛みはほとんど起きる事は無くなりました。

この方の漢方薬代金 1日あたり500円(税別)(代金は症状・体質により異なります)