10年程前から、調子の増減はあるものの過度の頻尿や尿意切迫感、残尿感や排尿後の違和感が続いています。別の漢方薬局で、猪苓湯や竜胆瀉肝湯を服用しましたが、症状に変化が無いため漢方相談に来店されました。
過活動膀胱と診断される排尿障害の中には、自律神経のバランスの乱れが関係している事があります。症状や糸練功の結果から、2種類の自律神経に対する漢方薬を併用して頂きました。
漢方薬の服用を開始すると、調子の良い時期と悪い時期を繰り返しながら、全体としては少しずつ良い方向に進みました。
服用を開始して10ヶ月後には、過度の頻尿や尿意切迫感は、殆ど気にならないぐらいにまで落ち着きました。夜中にトイレで目が覚める事も殆ど無くなり、以前は必ず悪化していた生理前の頻尿もあまり気にならなくなりました。
ただし排卵時期になると、強い下腹部痛が起こりそれに伴い頻尿、残尿感も悪化します。
排卵時期の痛みは4~5日続き、鎮痛剤を飲んでも殆ど効果がありません。そのため、漢方薬を女性ホルモンのバランスを整える目的のものに変更しました。
女性ホルモンに対する漢方薬の服用3カ月後
以前に比べると、排卵時期の頻尿は少し良くなりました。
排卵痛には、あまり変化がみられません。
そこで漢方薬を改めて検討し直して、もう1種類別の漢方薬を組み合わせました。
漢方薬を追加してから1カ月後には、排卵痛に大幅な軽減がみられました。
そのため排卵時期の頻尿、残尿感も以前に比べて症状が軽くなり、生活への支障が殆ど無くなりました。
それ以降は排卵時期でもかすかに鈍痛があるぐらいで殆ど気にならなくなり、鎮痛剤も必要無くなりました。以前はコーヒーを飲むと立て続けにトイレに立たなければなりませんでしたが、そのような事も無くなりました。
毎年冬場は冷えも加わるため頻尿が悪化していましたが、この冬はとても調子が良い状態で安定しているようです。
排卵痛や生理痛、生理前後や排卵前後の心身の不調に対して、漢方薬で改善出来る事は多いです。
直接ご来店頂くのが一番望ましいのですが、遠方や事情で来店が難しい方にも対応しています。
まずは電話(0598-30-6525)かメールでご連絡下さい。
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