病後に続く倦怠感

40代・女性

 

風邪などでいちど調子を崩すと、なかなか体調が戻らなくなったため漢方薬の相談に来店されました。

 

5年程前から風邪後の不調が続くようになり、最近では体調不良がやっと落ち着いたと思ったら、また風邪をひくといった悪循環が続いているようです。

 

主な症状としては
〇夕方からの微熱が続く
〇極度の疲労、倦怠感、息切れ
〇朝がなかなか起きれない
〇吐き気、頭痛、手足のふらつきなどです。
毎回、調子が戻るまでには1ヵ月以上かかります。

 

今回も年末にインフルエンザに罹り、それから2ヵ月以上経っていますが、まだ体調が戻っていません。

 

これまで内科、脳外科、心療内科などいくつかの病院を受診しましたが、はっきりとした原因は分からなかったようです。
心療内科では、自律神経失調症の可能性があると言われた事もあるようです。

 

風邪の後にいつまでも微熱などの不調が続く場合、東洋医学では身体的な問題と考えます。
身体の中にこもった熱が、いつまでも抜けきらないための不調の事が多く、夕方からの微熱の原因になります。

 

いつまでも熱がこもってしまう原因には、消化機能の低下によって免疫力が落ちているケースが多くみられます。
東洋医学では、脾虚と表現する病態です。また漢方薬が得意としている症状でもあります。

 

症状の出方や糸練功の反応から、脾虚を補う漢方薬と補助剤をお出ししました。

 

漢方薬の服用2週間後
漢方薬を飲み始めて1週間後から、吐き気が無くなり食欲が出てきたようです。
夕方からの微熱も無くなり、倦怠感も減少して、朝も起きやすくなってきました。

 

まだ力が入りにくい時があったり、忙しい日の夕方は少しふらふらする事もあるようですが、だいぶ体調は上向いてきたようです。
おそらくあと少しで、体調は戻ると思われます。

 

また体調が戻った後も脾虚が改善されるまで服用を続けると、風邪をひいた後に毎回いつまでも体調不良が続く事も無くなると思います。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり500円(税別)(症状、体質によって代金は異なります。)