ガス腹、腹部膨満感に漢方薬

20代・女性

 

5年程前にストレスからお腹をこわして以来、胃腸の不調が続いているため漢方相談に来店されました。

 

主な症状として
〇腹部膨満感
〇ガスが多い
〇1日に何度も軟便が出る
〇食事をすると胃に鈍痛が起きるなどがあります。
またお腹の調子が悪い時は、あくびが増えるようです。

 

あくびが増える原因の一つに、心身の緊張を緩めようとする生理的な反応があります。
また症状の起き始めがストレスからという事もあり、心身の緊張を緩める2種類の漢方薬をお出ししました。

 

漢方薬を飲み始めて2週間後
お腹の膨満感が減ってきました。
1日5~6回軟便が続いていたのが、2日に1回ぐらいのペースに変わりました。食後の胃の鈍痛は、まだあまり変化はないようです。

 

1ヶ月後
食後の鈍痛も気にならなくなりました。
ガスも少なくなり、普段の生活で胃腸症状で煩わされる事が殆どなくなりました。

 

4ヶ月後
引き続き、腹部膨満感、ガスが多い、食後の鈍痛といった症状は起きていません。
便通も2日に1回ぐらいのペースです。

 

この方の漢方薬代金 2種類の漢方薬 1日あたり500円(税別)(体質、症状により代金は異なります

ガス腹とは

お腹にガスが溜まりお腹が張って苦しい、ガスが多くて困るという悩みを持つ方は意外と多くいます。ガスがお腹に溜まる原因にはいくつかあります。

 

〇ストレス
不安が強くストレスを感じやすい人は、無意識のうちにたくさんの空気を飲み込む傾向があると言われています。
空気を大量に飲み込んでしまうことによって、げっぷやガスが増えたり、腹部膨満感が起きる事を空気嚥下症や呑気症(どんきしょう)と呼びます。

 

漢方薬では、ストレスを和らげる作用のあるものが用いられます。
ガスの停滞を「気滞」と捉えて、気の巡りを改善する漢方薬が使われる事が多いです。

 

〇お腹の冷え
お腹が冷えると腸の動きが悪くなり、ガスが溜まり易くなります。

 

お腹を温める作用のある漢方薬を用います。
また冷たい飲料水や身体を冷やす食べ物は控える必要があります。

 

〇便秘や過食による腸内の異常発酵、運動不足もガスが溜まる原因になります。

 

便秘を改善する漢方薬や、胃腸の調子を整える漢方薬を用います。
油物の食べ過ぎ、炭酸飲料水の飲み過ぎ、早食いなどは控える必要があります。