尿が溜まると起こる膀胱の不快感、圧迫感

〇50代・女性

2週間前から膀胱に尿が溜まると不快感や圧迫感が起こるようになり、そのため排尿回数も多くなっているとのご相談を受けました。

 

排尿すると一時的に楽になりますが、30分もするとまた膀胱の不快感や圧迫感が出てきてしまいます。

 

市販の膀胱炎の漢方薬や病院で処方された抗生物質を服用しても症状に改善はみられないようです。

 

症状の出方や糸練功の反応から無菌性の膀胱炎症状に使う事の多い漢方薬をお出ししました。

 

漢方薬の服用を始めた直後は却って痛みが強くなり不安を感じたようです。
ただしそれも翌日には治まり、服用を始めて1週間後から症状の改善が始まり、3週間後には大幅に楽になりました。

 

症状がある程度落ち着いてから、念のためにと受診した別の泌尿器科では、こんなものは気のせい、精神的なものだと頭ごなしに言われたようです。

 

その後も改善は順調に進み、服用開始6週間後には膀胱症状は殆ど気にならなくなりました。

 

再発防止を目的に漢方薬の量を減らしながら3ヵ月服用を続けて頂き、症状も消失しているため漢方薬の終了としました。

 

膀胱の痛みや不快感、それに伴う頻尿の多くは細菌感染による膀胱炎で、抗生物質の服用で短期間で改善される事が殆どです。

 

ただし中には細菌感染が確認されないにも関わらず膀胱炎のような症状が続く事があり、病院では精神的なものと言われたり、間質性膀胱炎と診断される事があります。

 

またそのようなケースでは有効な治療法があまり無いのが現状のようです。

 

それに対して漢方の世界では以前から無菌性の膀胱炎症状に対する改善に取り組んできました。

 

また細菌感染による膀胱炎で、体質的に抗生物質が服用出来ないようなケースでも漢方薬で改善出来る事があります。

 

今回は服用直後に一時的に症状の悪化がみられましたが、そのまま服用を続けて頂いた事で無事に症状を改善する事が出来ました。

 

また症状が出始めてから2週間という早い段階から漢方薬の服用を始めた事で短期間での症状消失となりました。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり400円(税別)(体質・症状により代金は異なります)