体外受精のサポートに漢方薬

〇30代・女性

 

2年前から病院で不妊治療をされている方から、喉の詰まりや息苦しさ、イライラ、気持ちの落ち込み、声の震え、歯の食いしばりなどの精神的に不安定な症状に対してのご相談がありました。
このような精神的な不安定さが、妊娠の妨げの要因の一つになる事があると書かれた本を読み、心配になったようです。
基礎体温表をみせて頂くと、日によって体温の差が大きいギザギザタイプです。
ギザギザタイプの方は、自律神経の乱れが妊娠の妨げになっているケースがあります。

 

問診や糸練功の反応から自律神経のバランスを整える事を目的として、水の巡りを良くする作用の漢方薬を中心にお出ししました。
漢方薬を飲み始めて1カ月後には、ご相談を受けた症状は殆ど気になる事が無くなりました。
その後も順調に改善が進み、漢方薬を半分量にしても良い状態が続いているため、服用開始4カ月で自律神経に対する漢方薬は終了としました。そこからは妊娠しやすい体質改善を目的とした漢方薬に切り替えました。

 

妊娠し易い体質改善を目的とした漢方薬も、やはり水の巡りを良くする漢方薬が合うようです。
途中で何度か漢方薬を調整しながら半年程服用して頂き、基礎体温表もそこまで悪くないように思いましたが、人工授精を4回程しても良い結果とはなりませんでした。

 

そのため病院でも人工授精から方針を切り替えて体外受精をする事になりました。
それに合わせて漢方薬も体外受精2週間ほど前から、受精卵の着床を維持し易くする事を目的とした「安胎薬」に変更しました。

 

幸いにも1回目の体外受精で着床し、その後無事に心拍も確認されました。
妊娠初期には吐き気や頭痛、動悸・立ち眩み、下腹部の張りによる苦しさなど次々に身体の不調が起きましたが、「安胎薬」と併用してその時々で症状に合わせた漢方薬を服用して頂き、うまい具合に漢方薬も良く効いてくれました。

 

妊娠4カ月頃から体調も安定したため、漢方薬も「安胎薬」のみ服用を続けて頂き、無事に出産間近となったため漢方薬の終了としました。

 

「安胎薬」とは妊娠中の赤ちゃんに充分な栄養を送ると共に、妊娠中毒症などに対する予防効果も期待出来る漢方薬です。また生まれてくる赤ちゃんが元気に育ちやすくなる、お母さんが産後に体調を崩しにくくなるなどの効果も期待出来ます。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり600円(税別)(体質・症状により代金は異なります)