夏場にだけ症状が出るアトピー性皮膚炎(30代後半・女性)

毎年夏場(6月~10月)に腕を中心に湿疹、痒みが出てしまうという女性。

 

昨年末に皮のバンドでかぶれてしまってから昨年、今年と例年以上に酷く症状が出てしまったとのご相談がありました。
ステロイド軟膏で抑えてはいるものの、今年は12月になっても湿疹が中々治まらない状態です。

 

アトピー性皮膚炎などの湿疹に対しては、まずは乾燥型か湿潤型かに大きく分けて捉えて、その中で細かくその方に合う漢方薬を絞っていきます。
夏場に悪化する事から湿潤型と考え漢方治療を開始しました。

 

また食べ物では、白砂糖、もち米、油物、牛乳などを控えて貰うように伝えました。

 

漢方治療を開始して1ヶ月後には湿疹が治まりましたが、例年冬場に症状が出る事が無いため、漢方の効果か時期的に治まったのかははっきりしません。
次の7月から10月にかけて湿疹が出ない事を目標に漢方治療を継続しました。

 

そして6月が来ましたが、やはり湿疹が出来てしまいました。ただし例年に比べると調子は良いとの事です。

 

2年目の夏は、6月になり今までのように汗を掻いても以前のように痒みが出る事は無いようです。

 

8月に入ると痒み、湿疹が出てしまいましたが1~2週間で落ち着き、その後も疲れなどで症状が出ても2週間ぐらいで落ち着くという状態が続きました。
例年のように湿疹が継続して出るという事はありませんでした。

 

3年目の夏は、8月になっても腕に湿疹が出る気配が無いとの事でしたが、その年は猛暑という事もあってか8月末ぐらいから一時的にですが湿疹が出るようになってしまいました。

 

4年目の夏、5月から汗を掻くと痒みが出てしまい心配しましたが、6月になると症状が落ち着き、その年は6月から10月にかけて湿疹が出る事無く過ごす事が出来ました。
漢方薬もこの年から大幅に量を減らせるようになりました。

 

そして5年目はひと夏中、痒みも湿疹も出る事無く終わり、漢方治療を終了する事が出来ました。

 

アトピー性皮膚炎は、漢方治療の中でも難しい症状になりますが、体質に合った漢方薬の服用を続けると少しずつ症状の改善が見られ、また再発しない体質に変えて行く事が可能です。
ただし罹患歴に長い方になると年単位での漢方薬の服用が必要になる事が多いです。