アトピー性皮膚炎(乾燥型)と手湿疹

〇20代・男性

 

子供の頃からアトピー性皮膚炎があり、手足や身体に点在性の湿疹がみられます。
皮膚は全体的に乾燥傾向で、どちらかというと色黒でくすんだ感じがあります。

 

体質的な傾向や糸練功の反応から、皮膚を潤し、慢性炎症を改善する作用のある漢方薬と青汁製品をお出ししました。また油物、脂物と甘いお菓子は出来るだけ控えめに、緑の野菜を多めに食べるようにお伝えしました。

 

漢方薬を飲み始めると、少しずつ痒みが減り、湿疹が出来にくくなってきました。
半年後には湿疹も半分程度に減ってきました。

 

ところがコロナウイルスが広がり始め、仕事の関係上ひんぱんに手の消毒をしたり、ゴム手袋をする機会が増えると手湿疹が出るようになってしまいました。

 

手湿疹に対しては、漢方薬の方向性はそのままで、炎症に対する作用を強めるなど調節して取り組みました。

 

漢方薬の服用を続けるうちに手湿疹も少しずつ良くはなってきましたが、なかなかすっきりとはいきません。手湿疹以外の身体や手足の湿疹や痒みの調子はだいぶ良いようです。

 

手湿疹が目立つようになってから半年後にふと肝臓の反応が気になり、肝臓の解毒機能を高める作用のある漢方薬を追加でお出ししました。

 

それ以降は手湿疹の改善が早まり、アトピー性皮膚炎による身体や手足の湿疹も一段と良くなりました。

 

漢方薬を追加して3カ月後には手湿疹は殆ど出る事が無くなり、色素沈着が残るのみとなりました。

身体の痒みも気にならなくなり、湿疹が出る事も無くなりました。

 

再発防止目的で漢方薬の量を減らして3ヵ月程服用を続け、良い状態が続いているため漢方薬の服用を終了としました。

 

アトピー性皮膚炎は漢方治療においてもけっして簡単な症状ではありませんが、適切な漢方薬の服用と食事を気を付ける事で改善出来る事もあります。甘いお菓子やジュースの食べ過ぎ、油っこい食事の摂り過ぎを減らす事が何よりも大切です。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり600~700円(税別)(体質や症状により代金は異なります)