頻尿、過活動膀胱の改善(30代・女性)

10年程前から症状の増減はありますが、頻尿や尿意切迫感、残尿感などが続いているとのご相談がありました。

 

1ヵ月程前から再び症状が強く出始めたために病院を受診したところ、「過活動膀胱」の疑いが強いとの診断を受けました。
薬も処方されましたが、副作用が出たために中断されたようです。

 

糸練功でお調べすると、頻尿の一番大きな原因に自律神経のバランスの乱れがあるように思われました。
ご相談の症状以外にも、不眠や動悸、めまい、PMS(月経前症候群)などの症状もあります。

そのため自律神経を整える作用のある2種類の漢方薬をお出ししました。

 

漢方薬の服用を始めて1カ月後
今までに比べて、トイレに行く回数が減ってきました。
以前ほどトイレの事が気にならない日が出てきたようです。

 

また生理前の頭痛やいらいらなどのPMS(月経前症候群)も普段と比べると軽かったようです。
PMS(月経前症候群)は自律神経のバランスを整える事で改善するケースが多いです。

 

4カ月後
調子の良い時期と調子の悪い時期を繰り返すという状態が続いていましたが、この頃から段々と良い方で安定してきました。
また今までは寝ても2時間ぐらいで目が覚めてしまっていましたが、4~5時間ぐらいは続けて眠られるようになり、夜中に起きる回数も以前と比べるとだいぶ減ってきました。

 

6カ月後
寒い時期には毎年かなり悪化をするとの事で心配していましたが、多少の乱れはあったものの極端に悪化する事はありませんでした。
PMSや生理痛も、だいぶ症状が改善しているようです。
また毎年冬場に悩まされる蕁麻疹も、今年は出ていないです。

 

9カ月後
排卵時期の数日を除くと、殆ど気にならない状態で安定しています。
そのため1日3回飲んで頂いていた漢方薬の分量を減らして、1日2回服用に変更しています。

 

排卵時期は、尿の出が悪くなり、その結果回数が増えてしまうようです。

 

この症状は服用を続けて頂いている漢方薬では無く、もう少し女性ホルモンに作用する働きの強い漢方薬で落ち着くようです。
そのため通常時は自律神経に対する漢方薬を優先して、症状が起きる期間だけ服用して頂いています。

 

現在は、極端な頻尿や、急にトイレが我慢出来なくなる尿意切迫感、残尿感やなかなか尿が出ないなどの症状は殆ど起きる事は無くなっています。
また不眠や動悸、めまい、PMS(月経前症候群)などの症状も、自律神経の乱れが整う事で一緒に軽減をしています。

 

頻尿や尿意切迫感などの排尿に関するトラブルは、漢方薬で改善出来る事が多いです。
お困りの方は、ご相談頂ければと思います。

 

この方の漢方薬の代金 初診時 2種類の漢方薬 1日あたり 500円(税別)(体質・症状によって代金は異なります)