頻尿による不眠症状

40代・女性

 

夜中に何度もトイレに起きてしまい、睡眠状態の悪化が続いているため漢方相談に来店されました。

 

3年程前から症状が始まり、その際は膀胱炎と診断を受けています。
抗生物質の服用で大腸菌感染は無くなったものの、それ以来頻尿症状が続いています。

 

主な症状として
〇寝入りばなに何度もトイレに行きたくなる。
〇就寝中も1時間毎にトイレに行きたくて目が覚める。
〇昼間もすぐに尿意が起こり、1時間半ぐらいしか我慢できない。
〇無気力感や倦怠感、気持ちの落ち込み、いらいらがある。

 

3年前に膀胱炎と診断を受ける以前は、日中の頻尿症状はありませんでした。
夜間は元々2回ぐらいはトイレに起きていましたが、1時間毎に行きたくなるような事はありませんでした。

 

現在は、睡眠導入剤と膀胱を拡張する薬を服用していますが、あまり効果は感じられないようです。

 

糸練功でお調べしたところ、排尿に関する自律神経のバランスの乱れが原因のように思われました。
そのため自律神経に作用する、2種類の漢方薬をお出ししました。

 

漢方薬の服用開始2週間後
日中は1時間半しか我慢できなかったのが、4時間ぐらい間隔が空くようになりました。
膀胱を拡張する薬の服用は止めています。

 

夜は睡眠導入剤を飲まないと寝付くまでに1~2時間ぐらいかかります。
睡眠導入剤を飲んでいても、目が覚めて1時間毎にトイレに行く事は変わりません。

 

まだ無理に導入剤を止める必要は無い事をお伝えしました。

 

1ヶ月後
睡眠導入剤を飲まなくても、寝入りばなに何度もトイレに行きたくなる事が無くなりました。
まだ寝付くまでには1~2時間かかりますが、寝てしまってから目が覚める回数が2回ぐらいに減りました。

 

日中に関しては、トイレの事を意識する事が無くなり、4時間ぐらいは平気で間隔が空くようになりました。
昼間は、調子を崩す前に戻ったと考えて良いと思います。

 

1ヵ月半後
睡眠導入剤の服用は止めていますが、30分以内に寝付けるようになりました。
また夜中に目が覚める回数は2回ぐらいに減ったままです。

 

漢方薬の服用を始めて、睡眠状態は大幅に改善してきているようです。
まだ倦怠感やイライラを強く感じる日があるようですが、こちらも改善出来るように取り組んでいきたいと考えています。

 

頻尿は漢方薬で改善出来ることの多い疾患です。
お困りの方はご相談下さい。

 

頻尿、過活動膀胱炎について詳しくはこちら

 

この方の漢方薬代金 1日あたり600円(税別)(症状、体質により代金は異なります)